第60話 ひとに相談する時点でだいたい答えは決まっているんじゃない?

「ねぇ、どうしたらいいかなぁ?」

って相談される時って、だいたい、相手の答えって決まっているものだなって思う。

気付いたのは、大人になってから。

それまでは、一生懸命、自分なりに考えて、答えを相手に話したりしていたんだ。

バカだなぁ(笑)

まぁね。

そんな相談ばかりでもないけどさ。

でも、割と軽い感じの、「どっちにしたらいいと思う?」的な内容の相談って、大抵答えは決まってるんだ。感覚的には、8割9割、相手の中で答えは固まっている。

ただ、誰かに同意して欲しい、背中を押して欲しい、そんな感じなんだと思う。

…わたしの周りの人だけ、かもしれないけど(笑)


だからね。それに気づいてからはまず、相談を受けたら

「どうした方がいいと思っているの?」

「どっちの方がいいと思っているの?」

って、聞き返すことにした。

そうしないと、明後日の答えを言ってしまうことになりかねないし。

聞き返すともうほぼ100%、決まってる方の答えを教えてくれる。

そして、なんで迷っているかを、話してくれることもあったりして。

そうすると、こちらとしてはものすごく、考えやすい。


だったら、相談する時に先に全部話してくれよ。


なんて思ってはいけない。

だって当人はそれどころじゃなく悩んでいるから相談しているのだから。

冷静であるところの(ほんとに冷静かどうかはさておき)相談された側が、誘導しないと。


まぁでも基本は、その人が決めている方の答えでいいんじゃないかな?という答えになる。

基本は、ね。

どうしてもそれはおかしい。そっちじゃない。それを選ぶべきじゃない。

という、相手を説得できるだけの根拠が自分の中にある場合は、もしかしたら、否定するかもしれないけど。

最終的に選ぶのは本人だからさ。

「私は●●だと思うよ。でも、あなたが☆☆が絶対にいいと思うのだったら、そちらを選べばいいと思う」

って答えるかなぁ。

人の意見を鵜呑みにして選択して失敗した時の後悔ったら、無いからさ。

自分で決めた方を選んでおけば良かったー!!

って、なるし。

人の意見を聞いたけど、最終的には自分の意見を通した。結果、失敗した。

の場合は。

でも、決めたのは自分だからな。

って、納得できる。

少なくとも、わたしはそうだ。


自分が相談する場合、を考えてみても。

自分の中で、本当に全然答えが決まっていない事を、人に相談することはあまり無いなって思う。

もし、そんなことがあるとしたら、相談内容は

「どうやって決めればいいと思う?」

になる。

何を基準にしてどう考えて決めればいいのかが分からないのだから。

…色々とぐちゃぐちゃ考えるクセがあるからかなぁ?

頭の中がワーッとなっている状態じゃ、何から話せばいいか分からないんだ。だから、ある程度整理できてからじゃないと、なかなかひとに相談できない。

そして、

「どっちがいいと思う?」

って聞く場合はやっぱり、その後ろに(わたしはこっちがいいと思うんだけど)が、隠されているんだ(笑)。


なんだか面倒で難しいけど。

それがまた、面白くもある。

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