第53話 就職/転職活動は 会社と自分のお見合いなのだ!
就職活動も、転職活動も、大変だし緊張する。
大変なのはさておき、なんで緊張するかって。
どうしても、自分を選んで貰いたい!
って、思うからなんじゃないかな。
私は少なくとも、そうだった。
就職氷河期って呼ばれていた時代に就職活動も転職活動もしたからなぁ。
運のいいことに。
大学在籍中に内定を貰う事ができたし。
失業保険は貰わずに転職することもできたんだけど。
大学在籍中に内定を貰った会社は、実は、研修中に辞めた。
正直言って、大学在籍中の就職活動は、
どこでもいいから就職したい!
っていう思いが強かったんだ。
仕方が無いんだよ。
大学を卒業したら就職する。
というのが、当時の規定路線だったし、私自身もそうあるべきと思い込んでいたから。
何社も履歴書送ったし(今だと、エントリーシート、になるのかなぁ?)、何社も面接したけど、ほんと、連戦連敗で。
そしたら、もう仕方ないじゃん。
どこでもいい、って思ってしまうのって。
でもこれ、結構危険なんだよ。
大学時代に内定を貰って就職(?)して研修を受けた会社。
当時の研修としては、ありがちなものだったのかもしれないけど。
私には全く納得のできない事ばかりだった(今考えても納得できない)。
社会の荒波にも揉まれていないヒヨッ子が、何偉そうな事言ってんだ。
ってね。当時の社会人の先輩から言われても仕方がないのかもしれないけどさ。
研修中、結構しんどくてね。
帰りの電車の中で、どうしても我慢できなくて泣いてしまったり。
頑張れ!って励ましてくれる親の優しさがかえって辛くて、お風呂で一人で泣いていたり。
それでも、なんとか頑張ろうって思っていたんだけど。
もう、絶対的に受け入れられない事があって、辞めた。
『雨が嫌いなんていう奴は、社会人になんかなれない』
・・・・は?
なってますけど、今。
ってね。
今なら言い返すこともできるんだけど。
『雨の日をどう思いますか?』
という質問に、全員答えさせられたんだよね。
まぁ、ほぼほぼみんな『好きじゃない』『嫌い』だった。
1人か2人くらいかな。
『色とりどりの傘がお花みたいにキレイなので、大好きです』
とか、答えてた人。
どうやらそれが正解だったらしい。
ばっっっっっかじゃないの?
と。
キレて辞めました(笑)。
好き嫌いまで強制されるくらいなら、私は社会人になんかなれなくたっていいっ!!
って。
研修中だったし、ひと月もいなかったので、私の中では就職した会社にはカウントしてません。
もう、無いみたいだし、その会社。
私が辞めて数年後には既に無かったらしい。
それを知った時、
『雨が嫌いなんていう奴は、社会人になんかなれない』
なんてアホな事抜かしとるからじゃ、ボケ。
と、思ったのを覚えています(^-^;
多分、だけど。
世の中それくらい理不尽な事がたくさんあるんだよ、と言う事を教え込む研修だったんだろうなぁ。
それにしたって、やり方が極端すぎたよ、私には。
だから、辞めて正解だったって、心から思う。
で。
話がずれたけど。
どこでもいい、って思ってしまうことの何が危険かって。
どこでもいい訳、無いじゃん。
会社って、就職したら、平日の起きてる時間の大半を過ごすことになる場所だよ?
今は在宅勤務も多いから、直接会社に行かない事もあると思うけど、それでも、起きてる時間の大半を費やす仕事をすることになるんだよ?
どこでもいい訳が、無いんだよ。
自分に合う会社、自分に合う仕事、それを見つけなければ。
ってね。
今の時代、それだって相当難しいのは分かる。
私だって、今の仕事、大嫌いだし。自分に合ってるかどうかは、分からないけど。
でも、周りの人達は、好きだ。だから、なんとか続けられている。
(・・・・つーか、今の仕事は自分で選んだ訳じゃないしな、異動で飛ばされただけだから。最初の部署の仕事は、好きだった訳だし。)
就職活動も、転職活動も。
自分だけが、相手から選んで貰うのを待つ場では無い。
相手を見極める場でもある。
お互いに、相手を見極める場。
だから、会社と自分のお見合いみたいなもの。
そんな姿勢でいるとね。
割と、内定率が高い気がするんだよ。
私は、そんな風に感じたんだ。これ、実感。
もし私が採用する側だったとしても(ちょっぴり携わったこともあるけど)、オドオド感満載な人よりも、グイグイ聞いてくる人の方が、興味あるもんね。
お見合いだったら、相手の事を知りたいと思うのは自然な事だし、そうすると、細かい事でも何でも、色々と聞きたくなるものだと思うし。
選ばれるばかりじゃない。
自分だって、選ぶ側なんだ!
こんな意気込みが、大事だなぁって思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます