第49話 『時間』の流れの体感は、何故こんなにも異なるのか

子供の頃は、1日がものすごく長く感じた。

大人になると、1年がものすごく短く感じる。


というのが、定説。


確かに、そうだなぁと思うけど。

大人になった今、1年は確かに短く感じても、ものすごく長く感じる1日も、ある。

それはどんな時かと言えば。

1日で、色々な事をこなした日。


お買い物に行って。

部屋の片づけをして。

好きな映画を複数本観て。

書きたいお話を書いて。

読みたいお話を読んで。


精神的な充実感に溢れた日、なのかな。長く感じる1日って。

あれ?これ1日で全部やったんだっけ?!

みたいな。


でも。

同じ充実感に溢れた日でも、1つの事に集中していたりすると、1日があっという間に終わる感じがする。

今日はこれしかできなかったなぁ・・・・という思いで。


・・・・お昼寝なんてしちゃった日には、本当に、1日がすぐ終わる。

そして私は、お昼寝が大好き。

困るんだよねぇ。

大好きな事するだけなのに、すぐに1が日終わっちゃう。

でも、眠気に勝てそうもない時には、あっさり負けてお昼寝タイム。

起きるともう夕方で。

あ~、もったいない休日だったなぁ、なんて思ってしまったり。

・・・・眠りに落ちる瞬間のあの気持ちよさには、抗えないのだから仕方がない。


お昼寝はさておき。

同じ時間が流れているはずなのに、何でこんなに時間の体感て違うんだろう?

不思議だなぁ。

一番不思議だなって思うのは、「楽しい」事をしていても、時間が長く感じる事があること。

「楽しい」時間て、あっという間に過ぎるような気がするんだけど。

そうじゃない時も、あるんだよ。

この違いって、一体なんなんだろうか?

嬉しいんだけどね?

「楽しい」時間を長く感じられるのは、すごく嬉しい。

だから、その理由が分かれば、他の「楽しい」時間だって、長く楽しむことができるのになぁって。

「充実感」を感じた数が影響しているのかな?


お買い物に行った ⇒ いい買い物ができた!

部屋の片づけをした ⇒ スッキリした!

好きな映画を複数本観て ⇒ 楽しかった~ × α

書きたいお話を書いて ⇒ 結構進んだ~!

読みたいお話を読んで ⇒ 面白かった~! × α


うん。

そうなのかも。

でもさ。

何か一つの事に集中するのも、好きなんだよなぁ・・・・

お話の構想をじっくり考えるとかさ。

長編の本をじっくり読むとかさ。

でも時間がかかってしまうものだから、充実感の数は確かに、少なくなってしまう。


なんだかなぁ。

うまくいかないもんだな。

どうせなら、辛い時間をあっという間に感じて、楽しい時間を長く感じられるような脳の作りになっていれば良かったのにね。


でも、もうひとつ不思議なんだ。

何を起点にして考えるか、でも、時間の長さの体感が全然違う。

たとえば、『転職』を起点にすれば、今までの時間なんてあっちゅーまだけど。

それよりも後のはずの『さよなら』を起点に考えると、まだそれしか経ってないのか、なんて思ってしまう。

ふしぎだな。

ほんと、不思議…



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