第46話 告白の返事が謎過ぎる件について

私の話ではないんだけど。

っていう話って、大抵本人の話なんだよね。

でもこれは、本当に私の話では無くて。

私が、『ユニコーン』の曲を聴くきっかけになった話。

もっとも、私が『ユニコーン』の曲を聴き始めた頃にはもう既に、『ユニコーン』は解散してしまっていたのだけど。

いいよねぇ、『ユニコーン』の曲。

民生さんの声、好きだわぁ・・・・


さておき。


友達から、こんな話を聞いた。


『友達がね、他校の男の子に告白の手紙を渡したんだけど。その男の子から渡されたのが、ユニコーンの【大迷惑】が入ったカセットだったんだって!酷くないっ?!』


それはつまり、キミの話かい?

と思いながら聞きつつも、当時『ユニコーン』の曲を全く知らなかった私は、【大迷惑】というタイトルに引きずられ


「そりゃ酷いね」


と答えた。


けど。


気になって、後から【大迷惑】を聴いてみたんだよね。

タイトルから想像するに、一体どんな酷い内容の曲なんだろうと、興味が湧いて。

そうしたら。


なんてこったい!

メッチャ、一途な男の愛の歌ではないか!!

(ちょっと浮気しちゃうけど)


そして、思ったんだよねぇ。

その、告白された彼。

どんな思いを込めて、この歌を返したんだろうか。

本当に、告白をきっぱり断る気満々(曲のタイトル通り、大迷惑)だったんだろうか。

それとも。

曲の内容のように、あなたを一途に想っている、とか、やんごとない事情があって気持ちが揺れている、という返事だったのだろうか。


前者だったら、まぁ、キザったらしい、普通の男の子。

後者だったら、捻りの利いた、面白い男の子。


そんな風に、私は思った。

出来る事なら、彼の真意を確認したいものだけど。

告白したのも返事をされたのも、私ではないし。

私にその話をしてくれた友達も、その後一切、その話には触れなかったからなぁ。


でも、もし後者だったら、もったいないことをしたな、と思う。

そんな事ができちゃう男の子、私結構、好きだなぁ(≧▽≦)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る