第34話 相手を変えたいなら、まず自分から って言うけどさ

言うは易し。だよ。

自分を変えるのも、相当難しいよ・・・・


昨年、精神的にも仕事面でも色々と頼り切っている所があった先輩が、突然異動してしまって。

うちの職場の柱的存在の人だったから、それはもう、大混乱で。

その人は、なんていうのかな、心が広いというか優しいというか、まぁ、諦めが良いとも言うけれど(笑)、とにかく、角が立たないように色々と動いてくれる人。

例えば、私が相手への抗議を報告書に入力すると、私の文章のトゲトゲした部分を直してまぁるくしてくれるような人(^-^;

「平さん、小骨、抜いておいたからねー」って、笑いながら言って。


今、全然納得していないし、承諾した覚えもまるで無いんだけど、もう一人と私がその人の後任みたいな立ち位置にされてしまって。

私と一緒に後任にされてしまった人も、私に負けず劣らず(笑)トゲトゲした文章を相手に送りがちなので、ちょっと、雰囲気が険悪になっているのだよねぇ・・・・

間違った事を言っている訳ではない。

できないものはできないし、契約外のことは契約外だから引き受けられない。

単純に、それを伝えたいだけなのだけど。

何年たっても理解してもらえない現状に、こちらとしても不満が爆発寸前まで溜まっている状態だから、とても心を広く持つなんて出来ないって、思ってたんだけどさ。


ある時。

本当にある時突然。

唐突に、全て、どうでもよくなっちゃって。

仕事が、じゃなくて。

この人達に何っても無理だ、っていう、諦め(^-^;

こっちが必死になって伝えても、全く伝わってないし、何より根底が違うんだ、っていう。

前任者のあの諦めの良さの理由が、やっと分かった気がした。

怒るってことは、相手に何かしらを期待しているから、なんだなぁ。

期待なんてしてないって、自分では思ってたんだけど。

してたんだね、ものすごく。

だからこんなに、カリカリしちゃってたんだなぁって。


それからは失礼ながら、『期待』することを放棄した。

そうしたら、少しだけ自分も楽になった気がして。

ハナから『期待』してないから、文面も穏やかになってきて。

そうすると、相手の当たりも、少し柔らかくなってきた感じ。

・・・・だからって、できないものはできないし、契約外のものまで引き受けるほど、私は優しくは無いけれど。

それに。

自分と一緒に仕事している他の人達の事も、立場上守らなければならないから。

余計な仕事引き受けちゃうと、それはそのままみんなの負担になるだけだし。

(給料も上がらないのにさ。ちぇっ)


守りたいものがあるから、譲れないものを譲るつもりは毛頭ない。

だけど、何ていうのかなぁ。

正論武装してると、相手も態度を硬化させるばかりで、何の解決にもならないなぁと。

正論武装の結果、攻撃的になった私の文章からトゲを抜いてくれる人はもういなくなってしまったから、そろそろ私自身が変わらないといけないんだろうな、と思う。

今年は、少しずつでも変わらないとな。


・・・・でも。

一介の平社員に、こんなことさせないで欲しいんだよね、ほんとは。

うちの管理職、一体なにやってんだよ・・・・( 一一)

(今年はただ単に、攻撃の矛先が変わるだけのような気もしてきた)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る