第32話 私の属性は、どうやら『水』らしい
星座とかもろもろ、水の属性。
みたいです。
占いとかそのようなものによると。
いい年した大人が、占いとかそんなん信じちゃってんすかー?
って言われそうだけど。
いいじゃん、信じたって。
別に誰にも迷惑かけてないし。
それに、それだけが理由な訳じゃないし。
水がある近くが、ものすごく落ち着くんだよ。
昔、川で溺れかけてるクセに。
あ、お風呂でも溺れかけてるんだよ、実は。
それでも私は、水がある近くが、ものすごく落ち着く。
川で溺れかけたのはね、小学校に入る前。
私より年下の従兄弟と川遊びしていて、足を取られたのかな?
そんなに深い川ではなかったんだけど、水の中をすごい勢いで(小さいから余計にそう感じたんだと思う)でんぐり返ししながら、下流に流されたんだよ、数メートルくらいだったんじゃないかと思うけど。
すごく綺麗な川で、透明度も抜群で。
だから、でんぐり返ししながら見てた水の中の景色、覚えてるんだ。
息出来ないから苦しいはずなのに、その記憶はなくて。
どうやってそこから立ち上がれたのかも、正直覚えていない。
ただ、立ち上がった後に、近くでバーベキューしてた家族のところに歩いて戻って、
『流されちゃった』
的な事を親に言ったような?
あれは夢だったのかとも思ったけど、従兄弟に聞いてみたら、小さいながらも私が流されていくのを見た覚えがあるって言ってたから、きっと夢ではないんだろうな。
従兄弟はその時なにしてたかって。
私よりさらに小さい従兄弟に何ができるはずもなくて、ただ茫然と見てただけだったらしい(笑)
お風呂はね。
子供って、すごい水深が浅いところでも、溺れるでしょ。
正に、あれ。
確か、お風呂場で水遊びとかしてた時だったと思うんだ。
子供背丈で膝くらいまでしか、湯船に水は入っていなかったと思うんだけど、足を滑らせて、バシャンと。
パニック、です。ものすごい。
立てばすぐ水から顔なんて出せるのに、ジタバタしちゃって立てないんだよ。
あれは、苦しかったな。
そしてやっぱり、どうやって立ち上がったかは、全く覚えていない(笑)。
そんなことがあっても、お風呂は好きだしね。
学生の頃は、大きな川の河原でよく、恋バナしてたな。
お酒飲みながらとか。
海にも結構行った。
真冬の海。
すごく寒いんだけどね!
でも、真冬の海って、また好きなんだよね、なんだか。
プールでワシワシ泳ぐのも、実は好きなんだけど。
・・・・今は、めんどくさい、が先に立っちゃって。
化粧落とさないといけないでしょー、着替えるの面倒でしょー、帰りに髪の毛ビショビショも嫌でしょー、泳いだ後ってグッタリするから帰ったら何もできなくなるでしょー。
あーあ。
やらない理由ばっかり、出てきちゃう(笑)。
それでもやっぱりふと、ワシワシ泳ぎたいなぁ、とは思うんだ。
水はね。
熱せられると気体になるし、アツアツの水蒸気なんてものすごく危険だし。
冷やせば固体になるし、形によっては凶器にも成り得るし。
生き物にとっては無くてはならないもので、癒しなイメージも強いけれども、時として残酷なくらいに簡単に全部奪い去るし。
自由そうに見えるけど、枠の中に入れられれば、その枠通りに形を変えるし。
不思議だよね。
でもやっぱり、近いなぁって、思うんだ。
熱くなってカッとして人を傷つけるような事を言ってしまったり。
ものすごく冷静にキツイこと言って人を傷つけてしまったり。
自分で言うのも何だけど、一見優しそうに見えるんだって。でも、残酷な部分なんて、山ほどあるしさ。
自分では自由人だー、なんて思ってるけど、割と世間や社会の枠の中で生きている感じだし。
良くも悪くも、水属性。
良い方だけを持っていられたら、それに越したことは無いんだけど、ね・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます