第2話 辛いときの乗り越え方

今の職場に異動した時は、本当に辛かった。

辛すぎて、こう考えていた。


月曜日の朝、会社に着いたら【あと、4日】

火曜日の朝、会社に着いたら【あと、3日】

水曜日の朝、会社に着いたら【あと、2日】

木曜日の朝、会社に着いたら【あと、1日】

金曜日の朝、会社に着いたら【明日は休みだ!】


土日休みの会社なのでね。

こう考えていた訳です。


月曜日に、【あ~・・・・月曜日かぁ・・・・】と思ってしまうと、もう憂鬱極まり無い訳ですよ。

いやもう、それは本当に。

どうやったって、体が言う事をきかなくなる訳です。

でも。

【あと、4日】

って考えると、ちょっと気が楽になる訳です。

4て。

数字としては、少ない方じゃないですかね?

少なくとも、10よりは全然少ない。

【月曜日】の重みに比べれば、【4】という数字って、遥かに軽い感じがするから、不思議。

おまけに、四捨五入なんかした日には、【0】になるし(笑)。

月曜日なのに、何故【あと、5日】じゃないか、って?

それは、会社に着いた時点で、その日はもう頑張った自分がいるから。

行きたくない気持ちで一杯なのに、朝起きて、着替えて、家を出て、電車に乗って、会社に着いたので、もう十分頑張ったから。

どうしても無理なら、途中で帰ればいい。

そんな事も考えながら、それでも頑張って会社に着いたら、もう、十分じゃないですか。

会社に着いてしまえば、もう、イヤとか言ってる暇も無いくらい、仕事に追われる訳です。それでもどうしても耐えられなくなったら、早退でも何でもすればいい。

そう、思って乗り切っていました、毎日。

ほんとにね。

家のドアを開ける時に、「やっぱり今日休もうか」とか。

家から駅に向かいながら、「やっぱり引き返して休もうか」とか。

電車に乗りながら、「このまま違うところへ行ってしまおうか」とか。

会社に着いて、エレベーターに乗ってさえ、同じ職場の人に会ってしま前ならば、「今ならまだ間に合う。このまま帰ってしまおうか」とか。

そんな葛藤を抱えながらも、会社に行っていた訳です。

我ながら偉かったと、自分で褒めてやりたいくらいですよ。

甘いですか?いいんです。甘くても。

それで前を向けるなら。


でもこれは、区切りがあるときの、乗り越え方ですね。

仕事であれば、1週間、という区切りがある。

金曜日まで頑張れば、土日は解放される。


じゃあ、区切りが無い時は、どう乗り越える?

先が確約されていない時の、乗り切り方は?


実はこれが、一番辛かったりする。

今もまぁ、そのような状況にあるものが、あるのだけれど。


この場合は。

自分で区切りをつけるしか、無い。

例えば。


あと1週間だけ、頑張ってみよう。

あと1ヵ月だけ、頑張ってみよう。

あと1年だけ、頑張ってみよう。


そうして、その区切りが過ぎたら。

また、その時、自分で区切りを付ければ、いい。

もしくは。

すっぱり諦めるか。切り捨てるか。乗り換えるか。

次の希望を、探してみるか。


私は・・・・そうだな。

今は、1年単位で、葛藤してる。

もうそろそろ、1年終わる。

次の1年をどうするか。

考える時期に来ているな・・・・。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る