君と20億回のリレー

 どうやら僕はもう長くないらしい。


 まあ、いいだろう。体に繋がれた大量のチューブと心電図のモニター画面にはもう飽き飽きしていたところだ。


 なあ、君とはもう長年の付き合いだ。


 最後くらい君の声を聞かせてほしいな。


 君はどんな時もそばにいてくれたっけか……。


 悲しい時も嬉しい時も。ずっと僕と一緒だったよね。


 なんだかんだで楽しかったよ。ありがとうね。



 

 僕は左胸にそっと手を置き、静かに眠りについた。


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