第4話 女神、サカータ

 今日の久保くんは、苦手な科目の国語の授業中に先生にこの問題を解くように、と当てられる。

 席から立ったまではいいものの、久保くんは汗をかいて何も言えない。

 苦手な科目の国語だからだ。

 いつまでも答えられない久保くんを見て坂田さんが代わりにさらっと問題を解いた。

 これには、久保くん、大変、感動したらしく、今日の日記に神話めいたものを書く。


『女神、サカータは国語、いや、文武両道の女神。女神、サカータはその一声で大地に癒しを与えてくれる。女神、サカータ、どうして貴女は女神、サカータなのか? おお! 女神、サカータ!』


 久保くんの日記にはこのような文章が書かれてある。しかし、サカータ? あ、坂田さんだから、サカータ? なのか?

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