第5話 ちょっとの間
久保くんの高校生活は何はともあれ本人が楽しく過ごせているのでよかったわけで。今日の高校の帰り道も久保くんは坂田さんのちょっと距離のあいたとなりなわけで。
久保くんの日記は毎日のようにやたらこじらせている。
特に坂田さんの話になると。
すると、坂田さんがちょっとの間、目線を久保くんの方へと。久保くんも坂田さんに目線を。
ちょっとの間、目と目が合っただけ。
久保くんの日記には、こう書かれてある。
『もう、ぼくと坂田さんは付き合っているよね。坂田さんのいろんな表情を知っているぼくは坂田さんの大切な人』
ぴえん。久保くんの世界が怖いよ。
なんだか、片思いが両思いであるかのような?
久保くんは日記の世界へと旅立っている。
『おやすみ、坂田さん』
お、おう……。久保くんの世界全開である。
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