第29話 衝撃的な展開とお家デート2

ひだまりで正式に働くのは来週以降になった。

俺はその事を把握してから.....学校に行って椋と一緒に帰って来てから。

そのまま俺の家にいつもの様に案内する。


今日は雨が降っているので.....傘を差しながら、だ。

その中で椋が笑みを浮かべた。

俺は?を浮かべる。

柔和な感じで言ってきた。


「綾香さん.....彼氏が出来たんだって?」


「.....そうだね。綾香はまだ小学生なんだけどね」


「良いじゃない。小学生だろうが恋をしても.....。年齢は関係無いよ」


「そんなもんかな.....でもちょっと早い気がするけど」


「.....私の2度目の君への恋なんて12〜13歳の頃だったよ。年齢に関係は無いよ。唯一.....アイツに初恋が向いたのが.....欠点だけど」


椋は寂しそうな顔をする。

俺はその顔にそのままキスをした。

すると椋は赤くなりながらも。

嬉しそうに歯に噛んだ。

有難う、と言いながらである。


「椋。悩む必要無いよ。あのクズはもう直らない。分かち合おうと思ったけど.....失敗した。.....だったらもう見捨てるしか無いから」


「.....そうだね。.....確かにね」


「俺としては.....椋の2度目の恋が俺に向いているからそれが初恋と考えてる。.....大丈夫だよ」


「.....君は本当に優しい.....ね。雪歩君。嬉しい」


そんな会話をしていると。

スマホが鳴った。

なんと茨城から電話が掛かってきたのだ。

俺は?を浮かべながら椋に断りを入れて電話に出る。

すると、田中、と声がした。


「.....どうしたんだ。茨城」


『.....地元のニュース観たか。.....死んだぞ遠山の奴が。どうでも良い話だろうけど一応と思ってな』


「.....遠山が死んだ!?」


『ああ。喧嘩中にナイフで刺されたらしい。.....それで死んだって。犯人は捕まって今は送られたらしい』


「何でそれを知っているんだ」


アタシの元仲間からの伝言でな。

とそのまま茨城は言ってきた。

割とマジにどうでも良い話だけど.....アンタらに伝えておいた方が良いかと思ってな、と言ってくる。

俺は真剣な顔で椋を見た。

椋も.....それなりに真剣な顔をしている。


「.....こんな結末になるなんてね」


「遠山の事。私は.....まあクズだとは思ったけど。私の初恋相手だから.....立ち直るんじゃ無いかって思ったけど。.....クズはクズだったね」


「.....」


『取り敢えず用はそれだけだが。.....結局.....馬鹿野郎は馬鹿野郎だったって事だな。それも不良に絡んだらしいけど』


「そうなのか.....」


俺は眉を顰めながら話を聞く。

それから俺は唇を噛む。

そして、茨城。有難うな、と言う。

そんな茨城は、いや。気にするこた無いんだが、と言ってくる。

取り敢えずは脅威が去ったから良いんじゃないか、とも言う。


「.....確かにそうだけどな。.....でもな.....複雑だよ」


『.....アンタ優しすぎるんだよ。その優しさが仇にならない様にな。割とマジに』


「そうだな.....」


『あんな奴に、可哀想、とか言っても仕方がねぇよ。.....そもそもお前ら酷い目に遭ったんだぞ。.....それで可哀想とか思う必要あるか?』


「.....変われると思ったんだ。.....ソイツは仮にも椋の初恋相手だから」


玄関に入りながら俺はその様に話す。

それから椋を招き入れた。

茨城は、あめぇよ、と言ってくる。

そして茨城は、アタシだってこれでも変わるの時間掛かったんだ。あんな闇落ちした奴がそんな簡単に変われる訳がない、と言ってくる。

まあそうだな。


『気を付けろよ。田中。仇になるなよ』


「.....ああ。分かった。有難うな」


『今度また相談乗ってくれよな。.....じゃあな』


そして茨城は電話を切る。

コイツは安全な所に居るのだろうか。

そんな不安が頭を過ぎる。

それからそのまま溜息を吐いた。


「.....同級生だからね。まあ」


「まあそうだよな」


「.....でもせいせいしたかも。.....ゴメンなさい。こんな事言っちゃ駄目なのに」


「そうだな。.....結末がこれでは過激だが.....かなり.....安心した」


俺は椋の頭を撫でる。

それから抱き寄せてからハグをした。

そしてグッと抱き締める。


椋はされるがままで赤くなる。

心臓の鼓動が聞こえる。

熱い。


「.....椋。君も大概優しいよな」


「私は優しいんじゃないよ。.....情けをかけているだけかもね」


「.....ああ。例えそうであっても.....椋の様な優しい君に出会えて良かった」


「.....有難う」


言いながら俺達は顔を見合わせる。

それから、じゃあ上ろうか、と俺は言う。

椋は俺の手を握りながら、うん、と頷いてから。

そのままドキドキのお家デートがスタートし始める。

すると、あ。そうだ、と椋が言ってくる。


「お勉強を教えてあげる代わりに.....またメニューを考えてくれない?」


と向いてから笑みを浮かべる椋。

俺はその姿にビックリしながらも、分かった。君が言うなら、と笑顔になる。


椋は頷きながら、雪歩君と一緒が一番楽しいからね。メニュー作りは、と言葉を発してきた。

そうか、と俺は柔和になる。

するとメニューの書いたノートを見ながら椋がこんな事を呟いた。


「どうしようも無かったのかな。アイツ」


「.....悩んでいるのか。遠山の事」


「まあ.....こんな簡単にあっさり.....消えるなんて思ってなかったから」


「.....そうだな」


「多少でも手を差し伸ばせば茨城の如く.....変わったかもしれないから」


「.....」


確かにな。

何か不遇だったんだろう。

全てが、だ。

茨城と遠山とでは.....似ている部分がある。

でも似つかない。


「.....どうしようもない。こればっかりは。椋が悩んでも仕方ない」


「だね。.....うん。切り替えてデートしようかな」


「そう。そのいきだね」


そして俺達はリビングにやってき.....た。

早速と椋は俺の手を握って来る。

それから俺に笑みを浮かべてキスをしてきた。

本当にこの子は!、と思ったが。

えへへ、と笑顔を浮かべる椋に何も言えなかった。

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