第38話 もう一度お風呂の2人


 うるははみかんとお茶を持って自分の部屋に戻ると以前描きかけだった風景画に色を入れ始めた。


 うるはの頭の中にしか存在しない風景


 湖のほとりに座る少女


 空の色は


 何度も色を入れては消していく。


 そんなことをしているうちに陸翔が学校から帰ってきた。


 「ただいま」元気に陸翔がうるはの部屋に入ってくる。


 うるはは陸翔にはかまわず色付けをしている。



 うるはがかまってくれないので陸翔は正座を崩したような座り方をしているうるはの後ろに回り込んでわきばらをくすぐる。


 わ!!


 陸翔の不意打ちにうるはは思わずペン型コントローラーを落としてしまう。


 「陸翔!!」少し大きな声で叱る。


 「あいさつしてくれないからさ」予想外に大きな声で叱られたのかいじけてしまった。


 「そかそか、お姉ちゃんが悪かったよね」そう言って陸翔を抱きしめる。


 陸翔もうるはのことをぎゅっと抱きしめた。



 その後陸翔が漢字のドリルで勉強を始めたのでうるはも高校の課題を始める。明日は登校日なので提出しなければならないものが貯まってた。


 陸翔は小5にしては集中力があるとうるはは思っていた。


 学校の成績も良いらしい。


 一斗もうるはも学校の成績はあまり良くなかったのでだれに似たんだろうと思っていた。



 母親からチャットが来て少し遅くなるからお風呂入っておいてとのことだった。


 山本のことがあるので少し不安だが小学生とはいえ男の子がいるのは頼りになった。


 「ねえ、陸翔、悪い人が来たら退治してくれる?」


 「うん!いいよ!」無邪気にそう返してくれた。



 脱衣場に一緒に入り着ている服を脱ぐ。


 なんとなく陸翔の体に筋肉がついているようにも思える。


 意識し始めると見慣れている陸翔の男の子の部分がなんとなく目に入ってしまう。


 今は母親も帰ってきていないので2人きりだ。


 うるはは胸を隠してお風呂場に入る。



 お風呂場でうるはと陸翔は無言で髪を洗う。


 そう言えばと神無月姉弟を思い出す。


 お互いの体を洗いあっていた。


 双子とは言えあっちも姉と弟なんだと思う。


 「ねえ、陸翔」


 「ん?」


 「洗いっ子しようか?」


 「いいよー」


 陸翔は元気に返事をしていきなりうるはの胸から洗いはじめる。


 (え・・そこからなの??そこは・・)うるはは真っ赤な顔をしている。


 陸翔はそんなうるはのことをどう思っているのか胸をぎゅっとつかんでくる。


 ☆☆☆ん?あ・・・


 日本語に変換できないような驚きでうるはは力が抜ける。


 いつの間にか陸翔の幼い探求心が自分が持っていないもう一つの部分、女の子に興味を持って洗いはじめる。


 「あ・・・そこ、もっとやさしくさわって・・あひゃん・・・」


 とうとううるははお風呂場の隅の方によつんばいになって逃げだす。


 陸翔の目の前によつんばいになったうるはの女の子の部分がある。


 陸翔はその敏感なところをタオルでごしごしと刺激する。


 うるはは逃げる途中であきらめてお風呂場の床にうつぶせになる。


 陸翔が思春期以上の男性であればそのまま性行為に及びそうだが陸翔はうつぶせになったうるはの上に乗ってキャッキャしていた。


 それでも一連の行為で大きくなっている陸翔の男の子の部分がおしりに当たる。




 少しするとうるはは自力で立ち上がる。結局自分で体を洗い直して浴槽にかり一緒にお風呂を出た。

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