第20話 混浴
時間は22時になっていた。
うるはと涼葉はお互いに今日は泊まるということを相手の親に通話で伝える。うるはの母親も涼葉の母親も2人一緒にいるならと了解した。
東京の繁華街のカメラ取り込み設定作業は夜中の2時までかかった。
涼葉が秋葉原のカメラ映像を取り込んだところでとりあえずは作業完了だ。
この作業の間うるははトイレにも行かずにずっとサブモニターを監視している。
「うるは、ゴーグルの方にも情報が来てるんじゃない?」涼葉にそう言われてゴーグルを着ける。
「え?」
ゴーグルを着けたうるはが驚く。
ハクの姿が昔のRPGゲームのキャラクターのようにデフォルメされてる。
「ハクどうしたの?」
”映像処理に特化していますのだ”話し方までおかしい。
「ありがとうね、ハク」
今のところハクの二次審査を通った映像はないようだ。
「作業もひと段落したし、順番にお風呂入ろう」来夢がそう提案してくれた。
うるはは兄の捜索を続けたいのでどうするか悩んだがゴーグルをつけて入ればいいかと涼葉と一緒に入ることにした。
脱衣場でうるはと涼葉2人で服を脱ぐ。
涼葉は身長は151㎝しかないが胸はEカップくらいあるのだろう。
うるはもCカップくらいはあるのだがボリューム的に負けているような気がする。
服を脱ぎ終わると浴室に入る。
浴室はカビ1つなく綺麗だ。
来夢と夢奈のどっちが洗っているのだろうか。
「ねね」涼葉がゴーグルを着けたうるはに話しかける。
「ん?」
「来夢君かっこいいね」
「神無月かあ、軽そうだけどね」
「えーそんなことないよ!今日だってうるはのためにこんな夜中まで」
「そうだよね、なんか神無月のこと見直しちゃったかも」
「絶対うるはのこと好きだよ」
「えー?そうかなあ・・・」
「この体で誘惑したのか?」そう言いながら涼葉がうるはの胸を触る。
「やん、だめだって・・・」
「一斗さんと何かしたんでしょ?」うるはの耳をぺろりとなめながら問い詰める。
「あ・・ひゃん・・そこは・・・お兄ちゃんとは・・・キスした」
「キスだけ?」うるはの細い腰を抱きしめながらさらに問い詰める。
「キスだけだよぉ・・あ・・そこはだめだから・・」涼葉の指が敏感な所を優しく触り始める。
全裸にゴーグルだけを着けているうるははとてつもなくいやらしく見える。それが涼葉の心をさらに加速させる。
うるはは
「うるは、逃げないの」
うるはが逃げ場所を失った瞬間、浴室の扉が開き裸の夢奈と来夢が入ってきた。
(え・・・神無月??)
モニター越しに来夢の何も隠されていない裸姿が見える。
「2人遅いから俺たちも一緒に入る」当然のように来夢が宣言する。
夢奈は来夢の裸には全く興味なさそうにシャワーで髪を洗いはじめる。
2人が入ってきたことでうるはを襲う直前の涼葉は手が止まる。
浴槽の中で目のやり場に困るうるはと涼葉。
来夢は毎日夢奈とお風呂に入っていて女の子の体を見慣れているからかうるはたちの方をじろじろ見るというわけでもない。
うるはは自然と来夢の男の子の部分に目が行ってしまう。
半分だけ大きくなりかけている男の子の部分。
いつも一緒に入っている陸翔とは大きさが全然違う。
一斗のもあれくらいなのだろうか。
顔が赤くなる。
横を見ると涼葉も男性の裸は見慣れていないらしく相当に顔が赤くなっていた。
来夢と夢奈は髪を洗い終えると、それも当たり前のようにお互いの体を洗いはじめる。
16年間、生まれてからずっと行ってきたような馴れた手つき。
来夢の首
夢奈の首
来夢の腕
夢奈の腕
来夢の背中
夢奈の背中
といった具合にテンポよくそして丁寧に洗い上げていく。
お互いの男の子の部分と女の子の部分まで丁寧に洗い終わると浴槽に入ってくる。
普通の浴槽よりは広いだろうが4人が入るとさすがにきつい。
来夢の手がうるはの太ももに当たる。
多分偶然なのだろうが、うるはは飛び上がるほどびっくりした。
来夢と目が合う。
ゴーグル越しでなかったらどれほど顔が赤くなっていただろうか。
お風呂は涼葉とうるはが先に出て、そのあと来夢と夢奈がゆっくりと出てきた。
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