第18話 モニタリング作戦(2)


 ゴーグルを着けて夢奈と来夢両方にメールをする。


 ”夢奈と来夢君の家にあるパソコンを使わせてほしいです、いきなりごめんなさい、でもとても大切なことなんです”うるは


 こんなことをいきなり頼んで大丈夫なのか少し心配しながら涼葉の出してくれたお茶を飲んでいると来夢から返信があった。


 ”高梨の助けになるならなんでもするから!いつだったら家に来れるの?いつでも時間空けておくよ”来夢


 「涼葉はすぐに行ける?」


 「行こうよ!あ、私も行くって伝えておいてね」



 来夢と夢奈の家はJR山手線の田端駅から歩いて10分くらいの距離にあった。


 うるはと涼葉は西巣鴨駅から都営三田線に乗って巣鴨駅で山手線に乗り換えて田端駅を目指す。


 電車に乗っている間に夢奈からもメールがあり来夢と家で待っているとのことだ。


 また、涼葉という幼なじみと一緒に行くことも夢奈にはメールした。


 歩く距離も含めて所要時間は30分と言ったところか。



 神無月家には初めて訪れるがこれは豪邸だ。


 大きな門がありそこで来夢と夢奈が待っていてくれた。


 「ごめん、急に・・・」うるはが2人に謝る。


 「気にすることないよ高梨」


 「そうそう、うるはが困っているんだもの」


 「それより・・・」夢奈が涼葉の方を見る。


 「鈴木涼葉です。初めまして」


 「神無月来夢です」


 「神無月夢奈です」


 「高梨うるはです・・ってわたしのことはみんな知っているか」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る