第8話 お風呂の2人


 高梨家は3階がうるはの部屋と陸翔の部屋、2階が両親の部屋、1階がキッチンとリビングとお風呂だ。トイレは各階にある。


 1階にはもう母親がいてキッチンで晩ご飯を作っている。父親はまだ帰ってきていないようだ。


 うるはの母親は東京都北区の公務員で特別なことがない限り19時過ぎには帰ってきている。



 

 脱衣場で脱ぐのが一緒だと恥ずかしいのでうるはは先に服を脱いでお風呂場に入る。うるはが小学校ぐらいまでは家族4人で入ってたくらい大きなお風呂だ。


 うるはが長い髪の毛を洗っていると陸翔が元気に入ってくる。


 1mくらい離れた所でうるはを真似して髪の毛を洗う。


 うるはの一糸まとわぬ体に興味はあるようだが最近恥ずかしさも覚えてきたようだ。


 陸翔は反対側を向いて体を洗いはじめる。


 陸翔が向いている方の鏡にはうるはが体を洗っているのが写っている。


 

 お風呂用の腰かけには天使が座っているかのようだ。


 すべすべとした白い肌


 うすいピンク色の乳首


 形よく絞られた腰


 お湯を含みつややかになっている長い髪


 太ももやふくらはぎに適度にお肉もついている


 なにか足の指の先まで美しく見える。



 陸翔はうるはの体を鏡越しに見ていると自分のあそこがどうしようもなく熱くなっていることに気付く。


 慌てて鏡から視線を外す。


 

 「なに怪しい動きしてるの?陸翔?ちゃんとこっち向いて洗いなさい、洗い残しとかないのー?」


 うるはが陸翔の方に近づいて体の向きを変えさせる。



 陸翔の目の前にはさきほどまで鏡越しで見ていた姉の裸体がある。


 「だ・・だいじょうぶだから」必死で前を隠す。


 「ふーん」


 うるはは陸翔から離れて大きな浴槽よくそうに体をしずめる。 



 うるはの体がお湯で隠れたおかげで陸翔の方も少し落ち着いた。


 体についた石鹸を洗い流すと浴槽の反対側に肩までつかる。



 15分くらいか、無言で向き合うとうるはの方から浴槽から出ていった。


 陸翔の視線にはかわいらしいうるはのおしりが脱衣場に消えていくのが見えた。

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