第5話 昼休み
午前中の授業が終わるとうるはの所に女子が2人集まってくる。
「来夢と何話してたの?」
うるはがそちらを向く。
【
来夢の双子の姉である。
「別に、なんでもないよ」
「なんでもなくないでしょー」そう嬉しそうに反対側から声がした。
【
うるはは2人に手を引かれていつも昼食を取る中庭まで連行された。
食事をするときにゴーグルをしていると2人に
「だいたいゲーム恋愛のどこがいいの?うるは」夢奈が少しだけ強い口調で問う。
「んー・・・ゲームっていうか、ハクが好きだから」
「は!?」
「いや、うるはの気持ちもなんとなく分かるかなあ」結愛が助け舟を出す。
「結愛まで?」
「うちはゲームとかしないけど興味あればとことん進むのいいかなあって」
「まあ、結愛は埼玉サッカーのU18代表だもんね」
「うちの話はとりあえずいいけどさ」
「でもさあ来夢ってもてそうじゃん、なんか私みたいなゲーマーとかどこがいいのかな?からかってるんじゃないの?」
「あ、それは姉の私が
「え?夢奈そんなこと分かるの?」
「だって私と2人でお風呂入ってるときとかめっちゃ見てくるんだよ?生まれてからずっと一緒なのに!それに中学の時の彼女とはたしかキスまでだって言ってたよ」
「ちょっと夢奈!まだ一緒にお風呂入ってるの?」結愛がとがめるような羨ましいような声を出す。
「体とか洗いっ子してるよー」
「夢奈は私と来夢をくっつけようとしてるの?邪魔してるの?」
「どっちもかなー」
そんな話をしているうちに昼食が終わって午後の授業になった。
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