第6話 赤ワイン

グラスに入ったルビーのように紅いワインが机の上にコトンと静かな音を立てて置かれた。


ステムを持って軽く揺らす。


濃厚なブドウの甘みの中に、ほのかに渋みが香る。香草で添えられたほのかな香りは、濃厚なな香りをすっと締める。


グラスを傾ける。


濃厚なブドウの渋みと酸味が口の中に広がった。タンニンのたっぷりとした渋みが舌を刺激する。そこにブドウの甘みが混ざり、濃厚だけど、喉にすっと入るワインを作り出す。


喉に落とすと、強いアルコールの力で一気に体が温まる。


俺は、もう一口、口に付けた。

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