上級マイル修行僧物語〜ピヨヨ隊と行く飛行場満喫ツアー〜

上級マイル修行僧物語〜ピヨヨ隊と行く飛行場満喫ツアー〜5

ピヨヨ隊が行く。

※写真は近況報告ページに掲載しています。

ピヨヨ隊員は押すと鳴る。これはペンギン部隊の意志を継ぎ、泣く子供に笑顔を取り戻す為に与えられた必殺の武器なのである！

リュックサックとは別に、小さいボディバッグを使っているのですが、ここにピヨヨ隊員２匹入れておいたんです。良い場所があれば直ぐに写真を撮れるようにと。

今回乗った飛行機の座席の上の棚。充電ケーブルを取り出すの忘れたからと、荷物を取り出そうと手をかけたのに、開かない。何故だ。硬いぞ。乗務員さんが来て、すみません。ここ硬いんですよとバギィ！と凄い音を立てて開けてくれた。その内、閉まらなくなりそうだ。

お礼を言い、荷物を取り出して再び棚に仕舞う。閉める時はスムーズだ。また開ける時は壊さないか心配だけど。

ホッとして座席に座ると

「プイッ」

私の太ももで圧迫されたピヨヨ隊員が鳴いた。通路を歩いていた乗務員さんが私を見た。私も乗務員さんを見た。ヤバい。いや、これはどう聞いてもオナラ音ではない。きっとわかってくれる筈。

失礼しますと笑顔で去る乗務員さん。

どうしよう。誤解を解きたくてピヨヨ隊員を机に出して鎮座させておく。

離陸し、ドリンクサービスの時にその乗務員さんが来てくれた。机にあるピヨヨ隊を見て何とも言えない表情をした。あ、この人変な人。って完全に思われた。私は、選択を誤った！！

いや、だってさ。一人で修行しててもつまらないじゃないですか。写真に被写体がいると、良い構図になると思いませんか？……思わないですよね。ピヨヨ隊は本来、泣く子供の笑顔を守る為に存在する。すみません。

風が強いけど離陸も着陸もスムーズで、とても乗り心地が良かったです。私の心は荒れていますが。

荷物棚は、力を入れたら開きました。音が凄かったけど。他の棚はそんな音しないので、私だけハズレを引いたようです。

今回も空港内を彷徨きます。目当てはコンビニ。那覇空港では有名で、お昼時になると沢山の種類のお弁当が並ぶ。

日替わり弁当に始まり、ゴーヤチャンプル弁当。ふーちゃんぷる弁当。タコス弁当。沖縄！って感じの弁当が凄い量入って安く売られています。ここで働く人達の為の店のようだ。なので、私はあえて買いません。

店内には少しだけお菓子やパンが売っているので、沢山入って500円のサーターアンダギーを買いました。これなら、私が買っても迷惑にならない筈。上の土産物売り場の2/3程の金額なので、私の財布に優しい。

少し、上の土産物売り場を冷やかしに行く。

私はジーマミー豆腐が好き。目当ての店の物があれば、金額には目を瞑るので買おうと見る。が、無かった。仕方ない出ようとすると、高齢の店員さんから声をかけられた。

「ジーマミー豆腐好きなの？これは私は食べた事無いけど、お客様がよく買っていくよ」

「ジーマミー豆腐は当たり外れが大きいので、なるべくピーナッツの配合量が多い物しか買わない事にしているんです」

「あらぁ！お客様、そんなに好きなの？」

「はい。自分で作る程に好きなんです」

私の発言に、店員さんは驚きを隠せなかったようだ。

「作るの大変でしょ？私は作らないわ」

「１５分程火にかけながら練るのは重労働ですが、美味しいので頑張っています」

「それなら、自分で作った方が美味しいから買うのやめなさいよ」

まさかの！店員さんからの発言。それならと辞めようとしたら、他の商品を勧められる。

「このオキハムのタコスは地元民がよく食べるやつだから、お土産に買って行くと良いわよ。私も子供達のお昼によく出していたわ。

おススメの食べ方は、ご飯の上に具材とチーズを乗せて温める。それでね、レタスを乗せてケチャップをかけるの」

これは、まさかのイオンの２倍の金額のやつ！だけど、こうして世間話をして美味しい調理法を伝授して下さった店員さんを無下には出来ない。

この商売上手の店員さんに、私は硬い財布が開いた。

「はい。買わせていただきます」

店員さんへの感謝料だと思えば、高くないさ。イオンへ行く交通費を考えれば安いさ。

上級修行僧が貰える１０％割引きクーポンを使用して購入し、店を出る。店員さんは、また遊びに来てねと優しく見送ってくれた。私は単純なので、嬉しい。

家に無事に着き、教わった調理法で食べてみる。付属のソースで食べるのも美味しいが、ケチャップで食べると甘味と酸味が更に味に深みを出して更に美味しく感じた。

新たな発見だ！今後は使わなかったソースをどう消費していくか考えないと。とりあえず、胡瓜やキャベツをつけて食べていこうと思います。