第5話 鎌倉幕府を後100年延命させる方法(その3)
では、ヒストリー・ミステリー第3話その3を始めよう。
* * *
念の為、鎌倉が何故滅びたのか、それについては、本書その1を参照して欲しい。
では、解説開始!
* * *
何故、『その2』で、100年延命させる方法を語ったのか。
また、『その3』で、何を語るのか。
疑問に思われる方もいよう。
実は、『その3』でも100年延命させる方法を語る。
但し、今回は、後世の人間に、叩かれる事を『覚悟完了』している。
要は、『悪辣』な手段を使う腹積りである。
それは、『卑怯』『卑劣』『えげつない』などと言う言葉では、言い表せない。
そこで、前回とは、分けたのだよ。
では、そろそろ開始!
* * *
今回は、2つだ。
●その1:金貸し屋の淘汰
まずは、経済改革として、金貸し屋を淘汰する。
手始めとして、リストを提出させる。その際に、金貸し屋にこう言う。
「御家人が、諸君らから『借金』した物を返還したいので、詳細を教えて欲しい。詳細とは、『いつ』『誰が』『質草は』『借金額は』『利息は幾らか』『現在の支払額は』以上だ。」
こうすれば、誰もが、土地より金を欲しがるので、リストを提出するに相違ない。
「但し、どれを返還するかは、よく検討したいので、『暫し』待て。」
こう言って、時を稼ぐ。
で、『あこぎな利息』を取っている者を、上位三位まで絞り込む。で、こう言う。
「君が、金を貸した『●●』と言う人物は、幕府転覆を謀った大罪人だ。
が、幸い計画は未然に頓挫させ、『●●』は虜囚の身となっている。
そこで、君は幕府への反逆者に、『資金提供』した事になる。故に、同罪!
磔獄門に処す。ひったてよ。」
で、暫く牢屋にぶち込む。勿論、その間何もしない訳では無い。
家族や店の者には、こう言う。
「協議が、長引いているので、店主の帰りは遅くなる。暫く待ちなさい。」
で、翌日にでも、こう持ち掛ける。
「我々も、鬼ではない。君に罪を償う気持ちがあるなら、死罪は免除しよう。」
で、その交換条件に、『全財産』を幕府に譲渡する。と言う書類にサインさせる。
これで、店主は、牢屋にぶち込んだまま、全ての財産を、貰い受ける。
その後、店主は、島流しにして家族とも切り離す。
こうすれば、『あこぎな利息をかけられない』そう『思い知らせる』事ができる。
これで、前回語った『年利8%』に、誰もが従うようになるだろう。
但し、欠点もある。御家人を数名、『切腹』させ、『晒し首』にする必要があるのだ。
これだけの事をした挙句、『反乱』の一件が、『嘘』だとなれば、世論の反発は必至だ。
故に、『反逆者』が存在した事、『処刑』された事が、事実だと周知させる必要がある。
そこで、御家人を数名、『切腹』させ、『晒し首』にする必要がある。
人選も難しい。
兎に角、忠誠心、一にも『忠誠心』、二に『忠誠心』、三四が無くて、五に『忠誠心』。
更に、土地を手放して、借金で首が回らなくなった御家人が、必要だ。
彼の忠誠心故に、頼朝公から貰った『土地』を手放した事への『負い目』も必要だ。
そこまで『狭き門』だ。彼を『切腹』させ、『晒し首』にする必要があるのだ。
残された家族への『手厚い補償』も必要となる。
そこで、彼の『妻』を、執権の『愛人』……もとい、『女官』として雇用。
また、子供を養子にする位は必須だ。当然、いずれは父親の『家督』を『継承』させる。
まずは。こんな処だな。
●その2:『元寇』と言うピンチをチャンスに変える
まず、『元寇』と『北条時宗』に関する説明は、これを全て割愛する。全ては尺の都合だ。
で、その上で、私は『北条時宗』がやったことを、ほぼ全面的に『肯定』する。
理由も、割愛する。全ては尺の都合だ。
もし、『知りたい』と思う者あらば、私に、『リクエスト』すればよい。
後程語るが、諸君らの質問にも『無制限ではないが』受け付けている。
そこで、2回の『元寇』だが、それぞれ『元』は、『何人』の兵を日本に、叩きつけたか。
それが、問題だ。『何人』かな?
答えは、1回目(文永の役)が、『4万人』。
2回目(弘安の役)が、『20万人』だ。
で、色々あって、全てを撃退した。生還率は、正確には不明だが、約2割だと言う事だ。
この『戦役』を、『チャンス』に『置き換える』。それが、本項の眼目だ。
勘違いしないで欲しい。私は、北条時宗のやった事を、全面的に『肯定』している。
もし、私に『元寇』対策を依頼されたら、ほぼ丸々『踏襲』するに相違ない。
理由は、割愛する。勿論、尺の都合だ。
では、『元寇』が終わった後、『ナニ』をするのか……
答えは、簡単だ。
『外征』する。
疑問に思われる方もいよう。
そもそも、鎌倉は、『元』へ『逆侵攻』し、『元』の版図を切り取って、御家人に配布する。そんな事を検討したが、結局諸般の事情により断念した筈だと。
それは、事実だ。
が、私は、『元』へ『逆侵攻』するなどとは一言も言っていない。
では、『何処』へ『外征』するのか。
答えは、『琉球王国』(現;沖縄)だ。
では、『何故』、『琉球』なのか。
それは、『リスクゼロ』で、『おいしい利益』が、ふんだんに獲得できるからだ。
能書きは、この辺にしよう。次からは、具体的な手順を語る。
* * *
こんな所だな。
尺もいい頃合いなので、そろそろ締めよう。
では、また……
<続く>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます