第15話 マスク
コロナの予防について、マスクを使うことが、非常に良いと2020年頃に見たドキュメンタリー番組にありました。
マスクを使ったとしても、完全にウィルスを除去できないのだが、マスクによって、マスク無しの時より吸い込むウィルスの量は、圧倒的に少なくなる。
ウィルスを1匹や2匹を吸い込んだとしても、インフルエンザもコロナのウィルスも、体内の白血球なり、一般的な抗体が駆除してくれる。
量の少ないウィルスなら、人の持つ一般的な抗体が対応してくれ、そして、その駆除時のデータから、その専用の抗体を体内で作り出す。
発症するかどうかは、要するに体内の抗体が対処しきれないから、病気として発症することになるのなら、微量のウィルスを体内に入れるなら、抗体を作るチャンスになる。
アメリカでの実験で、看護師がマスクだけでコロナ患者の診察と処置にあたった実験結果という論文があった。
マスクをするとワクチン接種と同等の効果を得るような事を、そのドキュメンタリーで見た。
ただ、これは、私の働いている飲食店での話ですが、2022年は、3回、コロナの感染者を出してました。
会社側が用意してくれたマスクは、不織布のマスクでしたが、不織布1枚のマスクでした。
マスクが、ウィルスを除去するなら、マスクにウィルスが付着するということではないでしょうか。
マスクにコロナウィルスが付着するのであれば、1枚の不織布のマスクだけで大丈夫なの?
マスクは、自分の息に含まれる水分が、不織布の繊維に付着して、その水分にコロナウィルスが付着するから、体内にウィルスが侵入する量を大きく減らしてくれるなら、一番外側の繊維にコロナウィルスが一番多く付着する。
1枚の不織布のマスクに付着するなら、それって、内側は唇にも触れるはずです。
そう考えると、不織布1枚のマスクって、意味があるのかなと疑問に思っていました。
その疑問があったので、仲の良い同僚が、仕事中、会社から支給された1枚の不織布で作られたマスクを使って仕事をしていましたので、私は、そんな疑問があった事もあり、その人に、せめて、二重にして使った方がいいよと伝えたのですが、その人は、会社から支給されたマスクを2枚使用する事を躊躇っておりました。
しかし、その話をした2・3日後に、その人は、コロナに感染して、出勤できなくなってしまいました。
感染拡大していた時でしたので、心配していたのですが、その人は、感染してしまいました。
その後、完治して出勤してくると、感染する前に、私が指摘した事を覚えていたので、言われた通りに対策していたら良かったと言ってました。
その人は、その後、自身で購入した不織布で数枚重ね縫いされたマスクを使用して、会社のマスクを使わないようにしてましたので、その次に店内で感染者が出た時でも、その人は、感染しませんでした。
パートの人に聞いた話だと、2022年は、店内で3回感染者を出してましたが、その中には2回感染した人もいました。
特に、飲食店というのは、大きな換気扇が厨房の中に何個も有りますので、食べに来た人の中に無症状感染者がいたら、感染者の吐き出した息の中のコロナウィルスは、厨房の中に流れて、換気扇から外に排出されることになります。
テーブル30、最大175人収容できる店舗で、平日でも場合によっては、全テーブルを使うこともあるので、ピーク時には100人近くのお客が店舗の中に居ることになります。
コロナは、感染して発病する人と、発病しない人が居ますから、感染していても分からないまま、普通に生活している人も居ることになります。
無症状のコロナ感染者は、報道されている感染者数と同じか、その10倍は居るだろうと、私は思ってます。
ですので、ネットで前日の感染者数と1週間前の感染者数を確認して、そこから、市内の無症状感染者数を、勝手に見積もって、気をつけるようにしてました。
なので、厨房内では、絶対にマスクは外さないようにしてました。
そしてマスクは、常に2枚使うようにしてました。
外に会社が支給してくれている不織布1枚のマスクを使い、内側には、自分が用意したマスクを使うようにしてました。
そのお陰か、2022年は、店内で3回コロナ感染者が出ましたが、私は感染せずに済んでました。
最近では、私と同じように、2枚のマスクをする同僚が増えて来ました。
そして、話を聞くと、2023年1月になって、店舗で働く従業員からコロナに感染した人が出たと聞きました。
ただ、そんな話は、会社側からの連絡は、一切ありませんでした。
感染した人が、休んでしまったお詫びとして、休憩所にお菓子を置いていたので、それで、私は初めて、今年になってコロナ感染者が出たことを知りました。
東証1部上場の飲食店グループですが、昨年も今年も、コロナ感染者が、従業員から出ても、全く説明をしてくれません。
そして、店舗の入り口には、今日も、「新型コロナ対策推進宣言」のステッカーが貼られております。
従業員からコロナ感染者を合計4回も出していても、このステッカーは貼り続けております。
最初の感染者を出した時、本当に良いのかと社員に聞いたことが有りましたが、帰ってくる答えは、いい加減なものでした。
「黙っていたら、分からない」
これが、大手飲食チェーン店の実情かと思うと、自分の働いている店でも、グループの店でも食事をする気にはなれません。
店に入って、食事をするため、マスクを外して食事をする気がおきなくなりました。
その結果、外食を減らし、食べに行くなら、大型飲食店に行くのはやめて、小さな店舗を選び、出来れば、オープンキッチンのお店で、座席数を減らしているお店をチョイスするようになりました。
今は大型飲食店でも、入店人数を減らしている店なら入っても良いかと思いますが、普通に満席になる店舗を見たら、その店には入らないようにすることにしました。
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