第5話 生まれたばかりの赤ちゃん


 生まれて間もない赤ちゃんのおむつを交換したことがあるのだが、赤ちゃんの便の匂いが、大人の便の匂いと全然違うことが、気になっていました。


 子供が、生まれる時、お母さんの産道を通って出てきますが、その際に、初めて、菌に晒されるのだということでした。


 それは、お母さんのお腹の中では、菌に晒される事はなく、羊水の中で、臍の緒を通じて、やり取りをしているので、それまでは無菌状態の中で大きくなるのだそうです。


 ならば、赤ちゃんのお腹の中も無菌の状態から始まる。


 そして、産道を通るときに初めて菌に晒されるのですけど、最近聞いた話によると、産道を赤ちゃんが通る時、産道に、母親の乳酸菌が分泌されて、生まれてくる赤ちゃんに渡すのだと聞きました。


 それを聞いて命の生まれる瞬間から、遺伝子以外にも、母親から渡されるのかと、そして、生命には、隠れたところでも、些細なことでも効率的に利用して生命を引き継ぐのだと思い知らされました。




 話は戻りますが、赤ちゃんは、生まれてきた時は、全くの無菌状態なので、腸内細菌も無の状態からスタートとなるはずです。


 便の匂いの違いについては、最初は、母乳やミルクで育てるので、そのせいなのかと思いましたが、今、考えてみると、匂いの違いは、腸内細菌の影響なのかと思うようになりました。


 生まれたての頃から、1ヶ月、2ヶ月と月日が流れていくと、徐々に便の匂いが変わってきました。


 それは、徐々に腸内細菌を増やしていくことで、その匂いが変わったのだろうと思います。


 そう考えると、自分が用便をした後の匂いを常に確認することで、腸内細菌の変化もわかるのかもしれません。


 個人的には、時々、匂いの違いは感じております。


 食べ物の影響もあるのだろうと思いますけど、それほど大きく違うかなと思うときは、キムチを食べた時とか、ヨーグルトを食べたときは、違いがあるように思えますが、まだ、別の要素があるように思えます。


 そんな研究結果があれば、試しに読んでみたいと思いますけど、そんな研究をしようと考える人が居るのか、気になります。




 ここで、腸内細菌が、どこから入るのかというと、口から入って、胃を通過して腸に達すると言う事になります。


 口の中の歯周菌とかも、胃液に晒されても、そこを通過する歯周菌も出てくると思われます。


 そうでなければ、赤ちゃんの腸内が生まれた時には、無菌状態で、その後徐々に腸内に菌が増えていく事にはならないはずです。


 ちなみに、歯周病菌のような口内細菌は、親から与えられるそうです。


 キスもそうですし、親の食べかけを食べさせることで、赤ちゃんの口の中に親の口内細菌が移ると聞きました。


 まあ、その通りだと思います。

 

 赤ちゃんとのキスによって、歯周病菌や虫歯菌を有効的に、赤ちゃんに渡す事になります。


 ただ、室内には、その菌もそれ以外の菌も沢山いる事でしょうから、動き回る赤ちゃんは、色々なものを口に入れますから、その際に、様々な菌を口から入れていく事になります。


 室内に有る菌となると、一般的には、その土地の風土菌と、それと、親や同居人の持つ菌が漂っていると考えられます。


 この時、もし、赤ちゃんが、大人と同じ程度の知能と話ができたとしたら、どんな動きをするのか気になるところです。




 腸内細菌について、話を調べていると、腸の神経細胞は、脳に続いて多いとのことだった。


 腸内は、細菌に、一番晒される箇所なので、人体として、細菌に対抗するため、センサーのように、かなり、多くの神経細胞が有ると聞きました。


 食べた食材は、食材にも多少は細菌が含まれているでしょうし、口腔内で咀嚼しますから、その際に、口腔内の細菌を食材に含めてから、体内に取り込むことになります。


 その細菌は、胃を通過して、腸に届くことでしょうから、そこで、乳酸菌やビフィズス菌のような善玉菌と悪玉菌を区別するために、そのセンサーの意味もあり、腸内には、神経細胞が多いのでしょうね。


 もし、胃液で完全に入ってきた細菌が溶かされるのであれば、腸には、それほどの神経細胞は不要でしょうし、それに、無菌の状態が保たれるのであれば、大人の便の匂いも、赤ちゃんの便の匂いと同じになるのでしょう。


 腸内で消化された食材が、腸から吸収されていきますけど、それだけなら、胃液で分解されるだけでしょう。


 分解された食材が、何で、アンモニア臭を出すの?


 こんな疑問が出てきます。


 食べた食材が、腸内を通って、便として排出される時、何で、アンモニア臭になるのか?


 食材の中には、窒素は有ってもアンモニアではなく、様々な分子構造を持ったアミノ酸なのではないでしょうか。


 アミノ酸等に含まれた窒素に水素が付着する現象といったら、体内で、エネルギーとして使われた後に、アンモニアになるなら分かるのです。


 それが、尿として排出される。


 人間の営みの中で、腸内で、ただ、分解吸収された後のものが、アンモニア臭になってしまうのか。


 これには、腸内でアミノ酸等を分解して、アンモニアに変えるものが必要になるのです。


 それが、人間の腸内細菌なのではないか、もし、腸内細菌が居なければ、大人の便も、生まれたばかりの赤ちゃんの便と同じような匂いになるのではないかと、私は、考えます。




注意)この見解には、医学的、化学的な認証は、行われておりません。

 私が、勝手に思っていることですので、この内容を信じて、利用することはお断りいたします。

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