第3話 やる気を落とす、私は口腔内細菌の影響を疑います


 初めに、この話は、医学的な裏付けは一切ありません。

 私が、自分自身で試してみた結果から、考えた結論です。

 医学的には、完全否定され、むしろ、行ってはいけない方法なのかもしれません。

 信じる信じないは、自己責任でお願いします。


 あるメジャー経験のプロ野球選手の話なのですが、実名を出してよいのか、わかりませんので、ここでは、出さないようにします。

 メジャーリーグで活躍しているその日本人選手のインタビューの中に、少年野球の子供たちに向けたアドバイスがありました。

「練習が嫌だと思った時、練習したくないと思った時、その時は、歯磨きをしなさい。そうすることで、練習する意欲が出てきます」

 一字一句、この通り言ったのでは無いですが、スポーツを本気で行った時の練習のキツさは、私自身、身に沁みております。

 練習がキツくて、終わった後に、食べられなかった。

 ですが、食べる量が強さに比例する。

 そう言われて、無理矢理食べた事を思い出します。

 本気で強くなろうと思ったら、その練習量は半端なくキツいものです。

 高校時代、3時間の練習ですが、練習前と練習後で、体重が3kgは減りました。

 どれだけの練習量なのかと思うほど、本気の練習はキツいものがあります。

 アマチュアの私の立場でもそう思うのですから、プロになろうとする人達なら、どれだけ体を鍛えるために苦しんだのだろうと思います。


 メジャーリーグで戦うまでになった選手ですから、日頃から、自分の体の変化については、敏感だったのでしょう。

 そんな選手が、練習が嫌だと思った時に歯磨きをしなさいと言ったのだから、何かあるだろうと、私は感じました。

 その時は、うつ病やら、カンセンやらで、私自身、肉体的にも精神的にもひどい時期で、たまたま、その頃に人の腸内細菌についてのドキュメンタリー番組をみていて、人の心の状態は、腸内細菌によって大きく左右される話を見た頃でした。

 それが、このドキュメンタリーと、このメジャー選手の歯磨きがつながった瞬間でした。


 ます、ドキュメンタリーの方ですが、ある主婦の方なのですが、何もやる気が起きない。

 料理も掃除も洗濯も、とにかくやる気が起きないで困っていた。

 これを医者に相談したところ、腸内細菌の変更を行うことで、そのやる気の出ない状況は治るという事でした。

 そんな中にマウスの実験結果がありました。

 マウスは、高いところから飛び降りられるマウスと、その高いところから飛び降りられないマウスを用意した。

 飛び降りられないマウスと、飛び降りられたマウスの腸内細菌を入れ替えたらどうなるかという実験だった。

 実験の結果、腸内細菌を入れ替えることで、飛び降りられなかったマウスが、飛び降りられるようになり、飛び降りられたマウスが、逆に飛び降りられなくなったというものだった。

 例えば、屋根の上に乗って、屋根の端から下を見た時の事を思い出してもらいたい。

 誰もが怖いと思うでしょうが、1階の屋根なら、飛び降りる勇気のある人もいるかと思いますが、大半の人は怖いと感じ、飛び降りることはできないでしょう。

 それが、人の背丈ほどだったらどうでしょうか?

 世の中には、1mでも高いと感じるので、飛び降りるなんてできないと思う人もいるでしょう。

 自分の背丈程度なら、飛び降りられるかもしれないと思う人もいると思います。

 このマウスの実験から、上から下を見て怖いと思う感情が、腸内細菌の入れ替えによって、変えることができたのです。

 そのドキュメンタリー番組では、そのやる気の出ない主婦の腸内細菌を変更する施術を施してました。

 その施術を施した後、その主婦は、見違えるように家事をこなせるようになったという事です。


 私も、精神的に参っていた時期でしたので、この治療方法を受けたいと思ったのですが、腸内細菌の入れ替えの具体的な方法を知って、諦めてしまいました。

 あまり、公の場所で話すような内容ではないので、方法については省きます。


 そのドキュメンタリー番組を見て、メジャー選手の歯磨きの話を聞いて、自分が、子供の頃の事を思い出しました。

 私の幼稚園時代ですが、かなり、寝坊してました。

 起きて、幼稚園に行くまでの時間がほとんどないのです。

 なので、顔を洗って、歯磨きをしたら、すぐに、ご飯を食べなければならなかったのです。

 歯磨きの後、すぐだと、どうしても、口の中に歯磨き粉の味が残ってしまい、それが、嫌で、歯磨きをした後にご飯を食べるのが嫌でした。

 ミント味のご飯を食べても美味しくないと思ったのです。

 それから、ご飯の後に歯磨きをするようになったのですけど、それを見ていた私の祖母に言われた一言です。

「口の中が綺麗じゃないと、ご飯が美味しくないだろう」

 その時の祖母は、朝起きて歯磨きをしてました。

 しかし、歯磨き粉は使用せずに、塩だけで洗ってました。

(それだったら、歯磨き粉のミントの味はしないだろう)

 当時は、そう思って、それで終わってました。

 しかし、この時、祖母の真似をして塩で歯磨きをした覚えがあるのですが、その時に母親から、言われた一言です。

「ちゃんと歯磨き粉で、歯磨きをしなさい」

 古い記憶なので、定かではありませんが、言われたように思います。

 その結果、私は、朝起きて、ご飯を食べた後に歯を磨く習慣がついてしまいました。

 何かで、聞いたことがありますが、朝起きた口の中には、10gの便と同じ量の細菌がいると聞いたことがあります。

 この細菌を、私は、小さい頃から腹の中に入れていた。

 胃液で死滅しなければ、その時の細菌は、私の体の中に流れていって、そのまま、活動していた可能性があります。


 面倒だと思うのは、子供の頃からでしたので、この幼稚園時代の間違った歯磨きが、私のやる気のなさを増幅させたのではないかと思います。

 今のドキュメンタリー番組とメジャー選手の歯磨きの話が、つながったと思った時から、私は、歯磨きの回数を増やすようにしました。

 ちょうど、その頃ですが、どうしようもなく、やる気が出ない中で、学生時代に書いていた小説が気になり出して、時間が空いた時に、こうやって書くようにしてました。

 しかし、1度書き始めても、次に書くまでに1週間、下手をすると1ヶ月以上空いてしまいました。

 設定とかを作っていても、途中で終わってしまう。

 ですが、この話の後から、私は、1日の歯磨きの回数を、徹底的に増やすことから始めました。

 朝起きた時、寝る前、仕事に行く前、仕事から帰った後、トイレに行った後、手を洗ったついでに歯磨きをするとか、下手をすると、1日10回近く行った日もありました。

 また、文章を書く前に歯磨きをするもしました。

 これは、メジャー選手の練習が嫌な時に歯磨きをするを、私なりに応用させてもらいました。


 この歯磨きの回数を続けることで、こうやって、文章を書く時間が増え始め今では、毎日、何らかの文章を書いたり読んだりしてます。

 それまでは、何気にゲームをしたり、テレビを見たりと、ダラダラな毎日でしたが、歯磨きを多くして、3ヶ月位後になって、自分が、かなり、多くの文章を書いていたと気がつき、これが、歯磨きの効果なのかと実感させられました。

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