承認否欲求のススメ
今日は化粧のノリが悪いと思って電車に乗っていると、周りの人がこちらをジロジロ見ているような気がする。
自意識過剰の症状だが、多かれ少なかれ、誰にでもこの傾向はあると思う。
しかし、実際には、もっと酷い事を思っているかもしれないのだ。
例えば、「あんなにブザイクな顔をしているのに、スタイルはもっと酷い。よく平気で電車に乗っているものだ。自分だったら、ここで自殺する。」と電車に乗っている30人の内、10人がそう思っている可能性がある。
人の思っていることなんて分からないものだ。
最近は皆「いいね」の数で一喜一憂しているが、「自分だったら死ぬ」とか「今すぐ死ねば」というボタンがあったら、さぞかし刺激的だろう。大体、人は他人のことをディスりながら、心の平穏を保っているものだ。
たまに、人を褒めているのを見るが、特に女性の場合は、ほぼ百パーセント嘘である。もし、これが間違いだという女性がいたら、間違いなく大嘘つきである。但し、褒められた方は百バーセント本気にする。人間とはそういう生き物なのだ。
ということで、人の評価に振り回されるバカらしさがお分かり頂けると思う。自分のことは自分がよく分かっているので、わざわざ、ディスりたがっている野獣群れの中の、子羊のようにならなくて良いし、人に媚びて評価してもらおうと躍起になることもない。
人からは、最低なやつだと思われている位が丁度良い。ナニカやらかしても、やっぱりなと思われるだけだし、少し良い事をしただけで感心してもらえる。その代わり、人の事は、最大限バカにしなければならない。そこが宮沢賢治との違いで、長生きの秘訣だ。
人は他人の事は、生きようが死のうが、どうでも良いのである。その証拠に、あなたは、地球の裏側の、ナントカ国のナンジャラさんというハゲのおっさんが、百万円あったら命が助かるという時に、お金を貸すだろうか?それよりは、今日のおやつは何かを気にするだろう。
何故なら、私達の体には、厳しい世界をそうやって生き延びてきたDNAが刻まれているからだ。ズルさに磨きをかけた究極の形が私達なのだ。この世は騙し合い、抜け駆け、殺し合いサバイバルチャンピオンの末裔の集まりだったのだ。
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