1,000年後の精神的人種間戦争
人間だけでなく、動物にも感情はある。怒り、悲しみ、驚き、恐れ、期待、喜びなどである。
そんな感情が入り混じった世界を、ギャンブルをする心に発見できる。最も原始的な感情であり、強い中毒性がある。太古の時代から、生死をかけて狩りに臨み、中毒性の物質を脳に分泌して恐怖に打ち勝ち、狩りの成功率を上げていた名残である。
任侠映画でのヤクザの抗争から、世界で起こっている戦争まで、同じ性質のものだ。血湧き肉躍るという、ドラッグがきまっているような状態だ。原子脳・旧皮質が活発な猿のような人達は、議会を占拠した共和党員、テロリストやレイシストなどだ。
変わって、脳の新皮質が生み出す感情は、笑い、感動、尊敬、慈しみなどがある。この感情が豊かな人達は、民主党員、知識人、芸術家、学者だ。その証拠に、セレブリティ、インフルエンサーの殆どが民主党支持者である。
アメリカの大統領選で、この二種類の人種が同数いることが明らかになった。
わかり易く、一般的に置き換えると、前者がイジメっ子とその取り巻き、後者がその他の中立的な人達だ。学生時代のクラスを思い出すと、ほぼ半々だったのではないだろうか?この比率は普遍的なものだ。
この2つのグループの相互理解は、この先もないであろう。大体、結婚で失敗しているのは、この異種間の結婚なのだ。お互いが理解できない事に、悩み苦しむ事になる。
何故なら脳の構造、働き方が違うからだ。脳が理解できない物は存在しないのと同じだ。脳が重要なファクターの人間としては、生物学的に違う人種と言っても過言ではない。
今は、肉体的人種、国籍、宗教、性別などの違いに気を取られていて気付かないが、今後、これらの壁が取り払われていくと、この精神的人種とも言うべき違いが表面化してくる。
国を二分化し、成人した時、どちらかを選択できるようになるだろう。前者はスポーツや娯楽が盛んで、後者は芸術や学問がさかんな国になる。長い時間が経つと、両者の科学技術の発達に違いが出る。
前者は侵略の恐怖に怯え、得意のテロ活動を試みる。平和主義者の後者は仕方なく、科学力で前者を実効支配する。両国では、成人になると試験が行われ、前者に落とされる者、後者に昇格できる者に振り分けられ、人種の品質が保たれる。
これが1,000年後の世界に起こる出来事なのだ。
この世界の人達は、差別や偏見のあった時代を心から懐かしむ事だろう。
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