うんこ星クロニクル
宇宙の片隅にうんこ星はある。ここでは、毎朝うんこをしないと死刑になる。昔は、このうんこチェックを役所の人間で行っていた。しかし、技術革新により、うんこベルトを装着する事で、データが役所のデータベースへ送信されるので、役人の派遣は不要になったのだ。
便利な時代になったものである。過去には、うんこチェックは人権侵害だという事で、市民運動に発展し、機動隊が出動する事態になって社会が混乱したり(ぷりぷり闘争)、過激派グループが、うんこの色もチェックが必要だと主張して、政府と衝突し、内戦が勃発、市民約2万人が犠牲になるという悲劇を生んだ。(ゲリゲリ内戦)
長い混乱の末、シット将軍による「うんこ宣言」により社会は平穏を取り戻した。かの有名な、「全ての人類は、肌の色と、うんこの色に関係なく、いつでもどこでも、うんこをする権利を有する。」という言葉は、うんこ人の叡智を表す金字塔となっている。
「うんこと、〇んこの関係性」や「ボットン便所、かく語りき」などの著書で知られる哲学者、プリトンは、うんこは、うんこであり、それ以上でもなければ、それ以下でもない。という、既存の概念を覆す、独自の思想によって、新たな世界を生み出した。
しかし、うんこ星は存続の危機にさらされることになる。うんこ環境の悪化である。このままでは、うんこ人が生存できない環境になると分かったので、うんこ人の科学技術の粋を集めた宇宙探査船「うんこ号」を発射し、猿が住む青い惑星を見つけた。
この星を支配している猿は、うんこを汚いものだと思っているようだ。こんな野蛮な生き物は、直ちに抹殺して、うんこの楽園を作った。この猿は、星にとってもガンだったようで、神々に、新しい星の支配者として歓迎されたという事だ。
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