思ったより短い人生
人生の最後に、これで満足という人は少ないだろう。
楽しい人生であるほど、もっと生きたいし、苦しい人生なら、やっと死ねると思うかもしれない。
若い時、良く聞かされたのが、「人生あっという間」というセリフだ。だからといって、若い時に、何をしておくべきかなど、誰にも分からない。
実際に年を重ねると、やはり「人生あっという間」と実感せざるを得ない。何とも、切なく寂しい、やるせない気持ちになる。
子供たちや妻と過ごす夕食時に、ふと、何百年後、このダイニングの空間はどうなっているのだろうと思うと、あのやるせない気持ちが舞い戻ってくる。
そんな貴重な時間に、家族との会話もそこそこに、ソーシャルメディアやゲームなどに夢中になっている人もいる。
一日一日を、いとおしみながら、生きていくしかない。どんな偉人も、私のような凡人も、平等に、最終的には死んでゆくのだ。
海外では、バケットリストというものがあるそうだ。バケツに乗って首吊りをする前(死ぬまで)にやっておきたいリストという意味らしい。
例え、何百年生きようと、必ず終わりはやって来る。何を成し遂げて、何年生きたから満足だというものでないと思う。
思ったより短かったと、惜しみながら終わるのが花なのだろう。そう思えるなら、良しとしよう。だが、バケツに乗って、人生の幕を閉じるのは遠慮したい。
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