30、殺人についての試案 (1/27:ホロコーストの日)
私は世の中を憎んでいます。人間はみんなみんな死んでしまえばいいと思っています。
けれど、何の力もない私が人類を皆殺しにするなど不可能です。
だから私は頭の中で――空想の中でそれを実行することにしました。
まず手始めに、この文章を読んでいるあなたから。
あなたの顔も名前も、私は知りません。けれど、虐殺とはそういうものでしょう? 殺すのに、相手のことを知る必要はないのです。
四六時中、私はあなたのことを思い続けています。私はあなたのことを考えて続けています。私はあなたのことを殺し続けています。
気分はどうですか? もしよければ感想を送ってください。殺された人間からの殺された感想。それもまた一興だとは思いませんか?
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