24、7<2 (1/15・第3土曜:同窓会の日)

「集まらない時は集まらないものさ」

 友人の言葉に、私は何度目かのため息をついた。

 高校の同窓会を企画したが、みんな日程の都合がつかず参加者は彼一人。目下、二人で残念会を行っているところだ。

 慰めるように彼が言った。

「この前、俺の知り合いも中学の同窓会に行ったんだが、七人しか集まらなかったらしい」

「それでも、私たちより随分ましじゃない」

 口を尖らせる私に、彼は苦笑いした。

「いや、俺たちの方がまだましだろうな」

「……あまり付き合いがないのばかり集まったとか?」

「どころか、七人とも呆れるくらいに顔馴染みだった」

「なら、いいじゃない」

 彼は首を振った。

「集まったのは兄弟だけだったんだ。そいつは七つ子だったのさ」

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