まもなくオープン

「ここって、どうやって明かり付けるの?」




そう聞くと、ロアが答えてくれた。






「上に魔具があるので、魔力を流せばだれでも付けれますよ。でも、お化け屋敷みたいで面白いのでそのままでも…………」




「絶対嫌です」




珍しくプリンが、素早く否定した。


「私は、この場所から一刻も早く出たいんです。怖い怖い……………早くつけてください」






「分かりましたよ、じゃあ付けてきますので、待っててください」




しばらくしたら明かりがついた。




「明るさは、こんなもんでいいですか」




明るさは、魔力の流す量で決まるので、調整可能だ。


「大丈夫。ありがとう」






明かりがついたことで、部屋の全貌が見えた。














「綺麗だ。」












貴族が住みそうな部屋で、赤を基調とした部屋だ。


しかも、ホコリもほとんど落ちていなかった。


まるで、誰かが掃除しているかのように……………




「ここって、誰かが掃除してるんですか?」


プリンも同じ疑問が浮かんだようだ。




「してないですよ。半年くらい誰も入ってないと思いますよ……………でも確かに、綺麗ですね……………」






「でも、掃除がいらないから、ラッキーだよね……………ポジティブに考えようよ」




「怖いけど、それしかなさそうですね」




中の掃除がいらないので、外観の部分でオープンまで


こぎつけることができそうだ。




「外観掃除は、私がやりますね。」




「「私(俺)達も手伝います」」




「ご主人様は、他の仕事をしてください。私、チカラありますから任せてください」




「分かったありがとう」




この日は、看板をっ刺して帰ることにした。




b

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