土地探し④

翌日






看板も完成したので、今日こそは下見に行ける。




下見に行く面子は、俺とロア、レイ、プリンにの四人だ。




リンは、お留守番だ。


正確に言えば、家の仕事があるらしい。


リンはプリンとは違い、バースが雇って俺に仕えてるメイドだ。


なので、家の用事が優先になってしまう。


リン自身の来たかったみたいだ、けど泣く泣く家にいる。






俺的にも、リンには来て欲しかった。


理由は、簡単だ。


昨日俺は、プリンとキスをした。


そのせいで、よくわからない雰囲気が二人の間で流れていた。


多少、付き合いが長いリンは気が付けるかもしれないが、レイとロアには、付き合いが短いので無理だろう。










「早速、案内してくれる」




「分かりました。兄さん」




レイとロアが前を歩き、4メートルくらい後ろを、俺とプリンが歩く構図になっていた。




「ご主人様、昨日のことですが……………忘れてください」




「俺もそうしようと思っていた」




「では、ありがとうございます。」




そこから、話をすることがなかった。








のんびりと歩きだしてから、15分くらい歩いたところだろうか。


「ここです。」




案内された場所には、大きな二階建ての建物が建っていた。




「この建物使っていいの?」




「大丈夫です。」




ラッキーだった。


元々、土地を探していた。


しかし、建物までついてくるなると。


余分にお金を掛けなくていいのだ。




しかし、今問題できた。


建物は立派だ。


しかし、汚かった。


枝が巻き付いていたり、黒くなっていたり、外装掃除だけでも時間がかかりそうだった。




「とりあえず中に入っても?」




「いいですよ」






中に入ってみると、昼間なのに薄暗かった。




「怖いです」とプリンが


「こんなヤバそうな雰囲気だけ」とレイが


「お化け屋敷みたいでワクワクしますね」とロアが






反応はまちまちだが、トニカク雰囲気それだけで伝わるのだった。


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