プリンとイチャイチャ

家に帰ってきた俺は、疲れていたのか寝てしまっていた。


窓を見るに深夜だと分かった。


夜ごはんを食べていないため、お腹がすいていたが、残念ながら料理の腕はゼロに等しかった。


「はぁ~」


自然にため息が出てしまった。


起きたてということもあり、お手洗いに行きたくなってきたので、お手洗いに行ってさっさと2度寝することにした。



部屋を出て歩いて行くと一つの部屋に光が灯っているのが分かった。


ここは、確かプリンの部屋だ。


ばれても怒られないだろうと思い。

少し覗いてみることにしていた。


中で、メイド服から寝間着に着替えているのが見えた。


これはまずいと思い、少し開けたドアをしめた。


それが悪かったのか、彼女が気が付いてしまった。


彼女がこっちに近づいてくるのが分かる。


逃げようか迷ったが、逃げてもばれる気がしたので、諦めてドアの前から動かなかった。


そして、ドアが開いた。


「ご主人様、何故ここに?」


「明かりがついてたから、起きてるのかなと思って」


「私は、怒っているんですよ」


彼女は、ほっぺを膨らませていた。

正直、怖いよりカワイイが先に来てしまい。

顔だけ見れば逆効果な気がするのだが………



「こんなつもりじゃなかったんだ。ごめんよプリン」



「ご主人様のそういうとこずるいです」


彼女は、小声でボソッと呟いたのが分かった。

俺もプリンのそういうところがずるいなと思ったが、口には出さなかった。


「これからは、ノックしてくださいね」


「は~い」


「で、どうしました。なんか、あるんですよね」


プリンはこういう時察しがいい。

観察眼が鋭いのか、女の勘が鋭いのか分からないが。


「晩御飯食べてないので、お腹が空いてしまいました。プリン様が作ってくださるとありがたいのですが……………」


「はぁ~その言い方はやめてください。っていうかお願いじゃなくて、命令していただければ作りますよ」


そうだ、この子の人権はこの家(バース)にある。

確かに彼女は命令されば作るしかない。


でもだからこそ、俺はお願いして任意で作ってもらうべきだと思った。

強制的に作らされるより作ってお願いして作ってもらう方が、愛情が詰まってそうだし。


「だからこそ、お願いしてるんだ。あくまで任意だ、断わって貰っても構わないよ」


「ホントにずるいですね……………でもいいですよ、作って差し上げます。ご注文はありますか?」


やっぱり、プリンは優しいな~

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