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今から講師になる予定のカーシャとの顔合わせがある。
あくまで、顔合わせだなので授業は今日はしない。
契約が決まれば、2~3日後には授業を開始出来るだろう。
身分はこちらの方が上だが、こちら側がお願いしているので、こちらから出向く予定である。
出向くといっても馬車で1時間くらいらしい。
「リーヴァ行くぞ、早く馬車に乗れ」
「分かりました、父上」
呼ばれたので、行くことにした。
服装は、貴族服というやつなんだろうが、
無駄に重いし歩きにくい。
正直、貴族の世界はめんどくさい。
でも、慣わしなので仕方ないかと、割り切りつつ馬車に乗った。
訪問するメンバーは、リーヴァ、バース、アリザ、リンだ。
プリンは、元奴隷ということもあり。
礼儀が怪しいからだ。
それに比べて、リンは元々アリザのメイドということもあり、礼儀は心得ているらしい。
でも俺自身貴族の礼儀は全く知らないので、それが一番の問題なようなきがするが………
出発してから、10分くらいたった頃だろうか、アリザが話始めた。
「リンがこれから傍にいてくれないのは、寂しいわ」
「そう言っていただけると、嬉しいです。傍にはなかなかいれせんが、同じ屋敷にいるので、いつでも会うことができますよ」
「そうねぇ~。リーヴァちゃんを頼んだわよ。
正直プリンだけだったら少し不安だったから」
「心得ております。」
「リーヴァちゃんもあんまり手を焼かせてはダメよ。専属とはいえ、彼女は忙しいと思うから」
専属ならいいじゃん、奉仕されるの夢がかなったみたいで、とてもいい気分になるんだけどなぁ~
でも、ここは素直に従っておくか。
「分かりました、あまり、迷惑をかけないように頑張ります」
言い終わると、リンがこっちを向いて
「迷惑かけていいですよ~いいですよ~
私もそっちの方が嬉しいですし」
そう言って彼女は笑ってくれた。
「そろそろ、着くぞ。準備しろ」
「分かりました、父上」
緊張してきたなぁ~
よしうまく、礼儀ぽくやりきるぞ~
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