講師……雇う?


プリンとの結婚についての話が終わった頃に、外から声が聞こえてきた。



声から察するに、バースだ。


「リーヴァ入るぞ」


「どうぞ、ご入室ください」


扉があいた。

バースが座ったのと同時に話始めた。


「お前、これからのことを考えているのか?」


「はい、勉強をしようと考えています。」


バースが驚いているのが分かった。

それもそうだ、前の俺の状況を聞いた後だと、この発言がどれだけすごいのかが分かる。


「………私もちょうど、その提案をしようとしていた」


「早速ですが、講師様を探して頂いてもよろしいですか」


「実は、もう講師を探し始めている。集まるのは、時間の問題だろう」



こうしてみると、やっぱプリンを虐めているとは、思えんな。

どっちの、顔が本物なのだろうか。


そんなことを、考えてるとも知らず話は進んでいく。


「そこで、特に学びたい分野はないか?

その分野以外の授業もしてもらうが、基礎だけにしてもらうつもりだ」


まさかの提案だった。深く学びたい分野を選ばせてくれるだと。

でも根本的に、この世界にどんな分野の勉強があるかよく分からない。


「こんな、初歩的な質問で申し訳ないのですが、どのような分野があるのでしょうか?」


細かく分ければ数え切れんほどあるが、大きく分けると【販売、魔法、剣士、計算、芸術、心理、医療、法律】などかの、正直もっとあるが………よく覚えておらんな」



アイドルを作るのに役立ちそうなものはどれだ?

そもそも、魔法はどういったものなのか?

派手に魔法を使えば、良い演出ができるのだろうか。


法律もありだ、最低限法律を学んでるだけで、色々とやりやすくなるだろう。


販売もありだ、これを知るとこの世界の人の傾向をつかみやすくなりそうだしな。



「父上、魔法とはどういったものでしょうか?」


「ああ、基本は攻撃とか、サポートとか、生活にも応用できるのもあるらしい」


「あまりおおすすめはしないぞ、人間は魔力が少ないからな」



やっぱでも、魔法あこがれるなぁ~


まぁ~ダメだったら、イチャモン付けて変えればいいか。



「父上、魔法にします。

でも、冒険とか戦いは基本的にしません」


「とりあえず、やってみろ」




ある程度の方針が、決まったので後は講師を待つだけだ。

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