バースとアリザの会議 (バース目線)
私は、トップ階級の貴族でリーヴァの父である、バースである。
正直、まだリーヴァの記憶喪失は半信半疑だ。
でも、妻のアリザは信じている様子だった。
そして、メイドのプリンも記憶喪失と信じ切っていた。
最低限、私にはそう見えた。
プリンの場合は、私に間違った情報を持ってくるたびにお仕置きを与えている。
嘘をついている可能性は限りなく低いだろう。
私は、とりあえず信じてみることにした。
アリザに目線で指示を出し、執事を10人ほど呼び出し、私を運ばせ、別室に移動した。
別室につき執事を追い出した。
そこで、アリザとあいつの状況と今後の方針を決めることにした。
「前のあいつと今のあいつ具体的に何が違うんだ」
「はい、前までのリーヴァちゃんは、私やプリンに冷たく当たったりとなかなかの歪みようだったでしょ。
でも今は、素直なの。プリンにお姫様抱っこされるくらいにはね。受け答えもちゃんとできてるし、あなたいつもと違っ
たのは、分かったでしょ」
「そうか、でもこれはいい事かもしれんな」
今までのあいつが酷かったぶん、それを下回ることはないだろう。
「それで今後、リーヴァちゃんをどうするの?」
「今までの分、勉強させたいとこだな。最低限、役に立つ程度にはな。そして、時を見て政略結婚させたいとこだな。」
「では、講師の方は、雇いますか?学校に通わせることもできますが、まだ早いわよね。」
「そうだな、家庭教師を雇うか」
「そういえば、プリンがリーヴァちゃんに一般常識を教えたがっていたわね」
「あんな、アホに教育させるわけにはいかんな」
「ええ、そういうと思ってたわ。
じゃあ、あなた名義で家庭教師を募集してみるわね」
「できる限り、家柄を意識しろよ、無能や名もない貴族に来てもらっても評判が悪くなるかもしれからな」
「分かった、とりあえずやってみるわね。
でも、絞り込んで数人候補者が出たらあなたが決めてね」
「ああ、分かった。
では、よろしく頼む、あいつには俺から話をしておこう」
話を終え、執事達に運ばれながらバースは、部屋を出ていくのだった。
その後、リーヴァの元に向かったのだった。
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