以前のリーヴァ④
プリンは話し終えた後、元の場所に戻るためか、俺のそばから離れていった。
俺は決めた。
今から大切な未来の話をしようと
「プリン、話してくれてありがとう。それで、今から未来の大事な話をしようと思う」
俺は、真剣な顔で彼女を見つめた。
「大事な話ですか?」
彼女は、なんとなく空気感で察したのか彼女も真面目な顔のになった。
「そうだ、これからのプリンにも関わってくるかもしれない」
「でもさっき、ご主人様は、これからはとりあえずこの世界のことを勉強するって仰っていたじゃありませんか」
「そうだ、とりあえずは勉強だ。だからその先の話だ、もしかしたらだいぶ先になってしまうかも知れない」
そして、俺は打ち明けた。
「俺は、この世界で……………最強にカワイイア・イ・ド・ル・を作ろうと思う!!!!!!」
だが彼女の反応はあまりにも薄いものだった。
「あ?い?ど?る?……………なんですかそれ」
「えっ?この世界ってアイドルってないの?」
彼女の反応を見るに、本当に知らんなそうだった。
「分かりませんが、私は知りませんし、聞いた事もないと思います」
これは、完全に予想外だった。
そもそも、この世界にや歌手モデル、女優などがいるのだろうか?
「じゃあ、有名な人はいない?」
「国王陛下でしょうか?」
まぁ~有名なんだろうけどさぁ~
ちょっと聞きたかった情報と違うんだよなぁ~
「違くてさぁ~カワイイとかカッコいいとかが理由で有名になった人」
「私は、知らないですねぇ~
お貴族様とは、違うんですよね?
お貴族様なら、この人カワイイとかカッコいいとかで結婚迫られる確率が大きくなるらしいですよ。」
うん、全然違うなぁ~
ってか、この世界って政略結婚じゃなの?
現世のアニメとかは、貴族=政略結婚みたいな風潮あったんだが……………
「貴族って、政略結婚じゃないの?」
「もちろん、政略結婚される、貴族の方は多いですよ。
でも最近は、昔ほどはないそうです。自由に決めさせる貴族様が増えてきてるみたいです」
「そうなのかぁ~」
話がそれてしまっていたな
でもともかく、おそらく芸能分野で人気になった人はいなそうだな。……………これは、好機かもしれんな。
でも、とりあえずは勉強だな、この世界の風潮とか法律とか覚えないといけないな
それが終わったら、バースに交渉だな。
この家は、運良く、貴族であり商会だから金や権力がある。
儲かりそうな話があればバースも乗ってくれるかもしれんな。
などと考えながら、俺は微笑んだのだった
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