以前のリーヴァ③
今、この子俺のことご主人様と呼んだのか………
マジか~めっちゃカワイイ
さらに、彼女の顔が少し赤いことに気が付き、かわいさ倍増だ。
「今、ご主人様って……………」
「…………はい……私は、心からご主人様を信頼しました……………」
さらに、彼女の顔が赤くなっていく。
「そっか!嬉しいよ!」
「フタリ時は、ご主人様と呼びますね。このことはフタリだけの秘密ですよ♡でも、事実上のご主人の前では言えませんね………」
「?」
顔に疑問が浮かんでいたのが分かったのか彼女は続きを話してくれた。
「私は、バース様名義で購入されました。
なので、正式には、バース様が私の主人なのですが………」
「これから、言うことは絶対に他言無用です………絶対に、秘密にしてくれますか?」
「わかったよ、絶対の言わないよ」
彼女がこっちに寄ってきた。
顔を近づけて、もう彼女の唇と俺の耳はほぼゼロ距離だ。
「私は、バースのことがとても嫌いです。正直あの人の顔を見るだけで、吐き気がしてきます。」
「私の扱いもかなり雑で、私をサンドバッグとしてみています。メイド服を着ているので、見えませんがお腹にはアザがあります。」
「ですが私は耐えることしかできません、この家そして、この商会はバース様が支配しておられます。主人に嫌われれば、この家に仕えるメイドや執事を含め全員から嫌わるのと同義みたいなものなんです」
「でも、嫌われるだけならまだいいんです。一番私が怖いのは、居場所がなくなることなんです」
「なので、私が主人からキツイ扱いを受けている、ことを知っているのは誰もいません………もしかしたら、ほかのメイドや執事も同じような扱いを受けいるかもしれませんが……………」
「この話をしたのは、多分ただの自己満足なんだと思います。誰かに、この私の状況を知って欲しかった。そして、信頼できるのが、あなたしかいなかったんです」
「………ありがとうございます。話したら、少し軽くなりました」
この子は、まだ14歳だ。成人しているとはいえ、子供なのだ。
でも、悩みが大き過ぎる。
今の俺ではダメでも。
彼女を、未来の俺なら助けてやれるかもしれない。
彼女は、話してくれた。
だから、俺も話そう未来の話を……………………
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