第21話 呼ばれた暗黒の力の持ち主アシャ
今度はアシャアシャの声
「私の中には 黒の王族の血を引く黒の大貴族
先読みのフイン、あの片方の黄金の瞳の先読みの血が流れている 直系の子孫だ
傍系だがリュース家の血も・・
あの特別な疫病から 直系の先祖がたった一人、奇跡的に逃れて生き延びた 」
「お前が呼んだから来た 望み通り来た 返せ 人質を・・」
「始めまして 可愛い猫の娘 幼い暗黒の女王
奪い返しなさい まだ後 一日ある 時間が少しありますよ」
すうっと・・アシャアシャの身体から 離れるアーシュ
14,15前後の少年の姿・・短い黒のチュニック
足はほとんど見えている
黒髪 肩少しまでの長さ中心が尖った形
左右の後ろ髪はゆるく斜めの長さ
中心部分にそれぞれ向かっている
・・横の髪は斜めに切り揃えている
黒の国特有の長い耳・・
瞳は オッドアイ 黄金の金色と赤く燃える焔色
胸元のあたりのみが
緩く同じ黒の生地がウエーブを描いている
その胸元のウエーブの黒の生地の下に少し小さな胸の金飾りも見えている
鮮やかな赤色の大きな腰布を巻いている
足は紐を絡めたサンダル
左片側 胸当ての部分のみの鎧を身につけている
片胸の鎧は下の部分が輪になっており それで固定されている
肩には鎧止めの細長の皮のベルトと
鎧と同じ素材 銀の小さな肩あて
卵を横に二つにした形 肩の上にポンと乗っている
こちらも片方のみ
銀色に光る片側だけの銀色の胸の鎧には魔法の文様が入っている
防御と痛み止めの効果のある魔法の文様
手首には黒の布とその上に大きな金の手首の金製の腕輪
上下のフチがそれぞれ細長く膨らんでいる
中には文様が浮き出ている
利き手の左手には魔法の剣
「完全に身体は 回復されておられない
だから 出現する時に 大人の姿でなく
子供の姿になってしまった」
「無茶な方だ・・また呪いの傷口が開きますよ
黒の王・・ふふ」
「・・黒の王 火竜王・最後の竜の王
アーシュラン様・・」
「呪いの傷口が開いたら すぐに 私の中にお戻りください
そうすれば 大丈夫です」
アシャアシャの声・・その声でしゃべるアシャアシャ
気配にハッとするアシャアシャ そしてアーシュも
再びアシャアシャの声
「・・もう一人の火竜の王・・テインタル王女」
「貴方も同様です・・魔法の傷だけでなく貴方には呪いの入れ墨もある
アーシュ様も止めましたが・・やはり来ましたね・・」
「二人でも 大丈夫・・二人分 受け入れられます
ご安心ください・・」
「有難う 小さな暗黒の女王・・」
微笑む 極上の美貌・・テインタル
流れるようにくせのない 長い艶やかな漆黒の黒髪
前髪は 眉より少し上で切り揃えられている
その姿は16才前後の少女の姿 黒の国の長い耳
白い古代の長い服装 肩は出して
胸元の金の太い文様が刻まれた金具で服を固定している
鎧は身に着けてないが 両腕の上の方には太い金の腕輪
アーシュと同じ魔法の文様が金の腕輪には彫りこまれ刻まれている
守りと痛み止めの魔法の効果の魔法の文様
「すまないその時は世話をかける
小さな暗黒の女王アシャアシャ・・感謝する 有難う」
そおと頭を撫でるアーシュ
一瞬だけ 元の幼い女の子に戻るアシャアシャの笑顔 だが すぐに
元に戻る真剣な顔・・しかもアーシュが離れたのに 瞳は・・
アーシュと同じオッドアイの瞳 黄金の金色と燃え上がる焔の色
時折 戻る 深い青の瞳は 異様な輝きを放つ
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