第22話 見守る者達

あの莫大な魔力の持ち主の二人の火竜王を受け入れる

それが可能とは・・

それに 先祖を知った その過去見の力も尋常じゃない


あの疫病を生き延びた者がいたとは・・それも信じられない


身体が少し震えているレグルスとバステイル

バステイルは顔が蒼白になっている


同じく少し震えているアルテイシア

リアンも蒼白になっている

セルトもまた・・・


そして・・決して近づくな・・危険だからと言われて


アーシュのかけた防御と姿を隠す魔法・・結界魔法で守られつつ

岩場の影で隠れて 話を聞いていたアリステア達も驚愕して

驚いている・・皆 顔がこちらも蒼白・・


ナジュナジュは自らの身体を両腕でぎゅっと抱え

瞳を見開き ガタガタと震えている


リアも目は驚きで見開いていたがナジュナジュの反応に

そっとナジュナジュの背中をさする

「リア・・」

「あと少し あの敵を倒せば元のアシャアシャに戻る

アシャアシャあんなに頑張って・・」


「アシャアシャも言ったじゃない」 

「戦いを終えたアシャアシャを

いつも通りに受けとめるのは 僕らの役目・・」


「満面の笑顔で また いつものつたない喋り方で 飛び込んでくるから

しっかり!ナジュナジュ」


「・・うん わかったリア」 


頷くナジュナジュ 笑み・・瞳にはかすかに涙

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