第10話 時の狭間、時空間の騒ぎ 異変 2
「で、どうする アーシュ殿を起こすか?」微笑むレグルス
「レグルス 実は 他の時の番人アルタイルとスピカから 知らせがあり
この異変の原因がわかりました」硬い表情の時の番人バステイル
「なんだと!」顔色を返るレグルス
白銀の髪が揺れ、彼女レグルスのケンタウロス、下半身の白馬の足が軽く踏み鳴らす
「まず あの無敵の竜人のセルト殿を起こします」
「それから水の女王アルテイシア姫に最後の白の宗主
2つの王国の王片腕のリアン殿も起こします」
「場合によっては なかなか起きてくれない
先の黄金の王 アーシュ様の父王アージェント様も必要なら 起こします 」
「彼も今だに 治癒が必要な一人で・・治癒の途中ですが
彼も他の魔法の王達も 知癒を必要とするかは」
「あの追放された神に 魔法使いに
その魔力を奪われていた 傷つけられたせい・・呪いのせい・・」
「特にアーシュ様の父王
先の黄金の竜の王アージェント様は
彼の死体は 魔法使いが魔力で取り込んだので
魔法使いの中に入ってしまった斬り落とされた首」
「一時、街や巨人族の国で見せしめに置かれていた彼の首も胴体も」
「治癒に時間が かかっています
その影響で 再生するはずの瞳
彼が生前 失った片方の瞳も失われたままです
黒の王妃アリアン様も
魔法使いに身体を吸い込まれたので」
「アーシュ様の弟君 アジュアリ様も同様です・・
この場所では 意識だけは成長するのに 中には成長する者もいるのに
殺された時の幼い子供のまま
三度起きましたが・・幼い子供の意識のまま しかも その時の事を思い出しては
泣きやまず 何度母親のアリアン王妃や父王の竜の王を起こした事か・・」
先の竜の王アージェント様の力は大きく強い
ここは 非常事態ですから」
「何故 竜人のセルト殿を? 彼には 無双の力はあるが
魔力はないぞ」怪訝な顔をするレグルス
「必要だからですレグルス様」
更に硬い表情をするバステイル
「許可は取り消されましたレグルス様」
「火竜王 最後の竜の王アーシュラン殿は・・起こしません
今回は絶対に
これはもう一人の火竜王テインタル王女も同様です・・」
「いえ 彼以上に危険です 彼女には あの傷口に加え
呪いの入れ墨があるから」バステイル
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