第11話 バステイルは告げる

「詳しく話してくれ、どういう事だ?

魔法の王達は このままでは・・一人残らず叩き起こされる」レグルスが強い口調でバステイルに問いかける。


「まだ治癒が必要な王も 二人、すでに起こされている」


「なのに何故、あの絶大な力を秘めた最大の二人の火竜王を起こさない」レグルス


「それは・・この異変の始まりは・・

あの呪われたリアン様やアルテイシア姫が封印した場所」バステイル


「彼らが破壊出来なかった・・呪いの魔法の水晶群」


「火竜王テインタル王女が死んだ場所

火竜王・最後の竜の王アーシュ殿の魔力と命をほとんど奪い去った

呪いの魔法の赤い水晶群の洞窟」


「長い時の間に 数十回の地震で 封印が壊れました 油断しました

見逃していた」バステイル


「まさか、まさか・・蘇ったのか あの呪われた神が・・」レグルス


「蘇りました そして、十年早く」


「時の力が・・あのまだ幼い少女を覚醒させました

必要だから あの暗黒の女王の力が!」バステイル


「まだ幼い 幼過ぎるぞバステイル!」叫ぶように言うレグルス

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