第8話 狂気の神の目覚めと人質達

地響き・・大きな揺れ


「うわっ!」 「うあああ!」


調査団の者達がそれぞれ悲鳴をあげる!


目の前に 炎の塊が現れる!炎の中には 一人の男の生首



「!!!」「な、なんだあれは!!」


閉じていた目を開ける 様々な色に変化する瞳の色

取り込んだ魔法の力 犠牲者たち 源となった魔法の王達


天上の青にも 淡く緑に 大地の黒・・黄金と赤い焔の色に・・


「くくくっ・・二人は残しておいてやる・・この異変の始まりを

全てを破壊する神が復活した事を告げよ」


「残りの者どもは すべて魔法の水晶の中に閉じ込める」


「三日が限度・・四日目には 身体ごと 魔法の水晶に吸い込まれて消える・・」


「魔法の王達に匹敵する あの大いなる絶大な魔力の者を連れてこい」


「この水晶を破壊して彼らを救えるのは あの者 一人・・」


「あの白の宗主のリアンも 水の女王アルテイシアさえ 

この魔法の水晶にヒビ一つ入れなれかったが」


「あるいは・・召喚出来るならやってみろ!

あの・・いにしえの魔法の王達を呼ぶがいい!」


「うわああ!!」「ひ・・ひゃああ!」悲鳴を上げる一団 


護衛の魔法使いが攻撃魔法を次々唱え 対抗するが・・まったく 通じない


剣で斬りつけた者が最初に犠牲になった


あっという間に寄り集まった魔法の水晶に取り込まれ 

彼は剣をふりあげたまま 目を大きく開き 

その姿で 水晶の中に閉じ込められる


次に犠牲になったのは

拳銃を発射した者 構えたまま 同じく水晶の中に


そうやって悲鳴が次々と上がり・・静まる

言葉通り 二人だけ残された


大怪我を負った魔法使いのシルリラとルナ教授

「さあ行け 行くのだ!!」


二人はその場で悲鳴を上げ 逃げ去った

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