第4話 伝説の洞窟で
彼らは他人事の様に語り合うがもうすぐ新しい伝説の話が始まる
現世のこの時代・降臨した幼き暗黒の女王と呼び寄せられる
いにしえの古代の魔法の王達
異変の時の始まり・・
始まりの地に向かう集団・・異変の始まりの犠牲者達・
暗黒の女王を呼ぶ・・餌になる・・・人質達になる
彼らは・・何も知らずに・・歴史の更なる真実を明かそうと
研究者と魔法使いなどの一団が・・禁断の地
片腕の王リアンとアルテイシア姫が封印して
・・決して近づかぬように・・伝えられた場所の封印の場所
封印された 入口・・その前に立っていた
パンプローナの森の樹海
古代当時とほぼ変わらずにある 森の樹海・・深くにある場所
研究者の一人 にやんこな人達・・ルナ教授は仲間と話している
「ついに辿り来たぞ
さすがに この樹海の中から
この場所を探し出すのは至難の業だった・・」
「ここに辿り着くのも大変でした 飛竜に乗らなかったら10日はかかる
飛竜でも半日かかりました・・」
「ここでは 最近開発された プロペラの飛行機や飛行船も使えない」ルナ教授
「あの黒の王・火竜王 最後の竜の王が死んだ原因の地・・
魔法の水晶群が彼を刺し貫き 刺し抜かれたまま 8年も生き延びた」
「魔法の水晶群の力により 身動きも魔法も使えずに
母親は普通の人間
半分は普通の人間の血を 引くとはいえ・・」
「不死に近い黒の王族の身体ゆえに・・」
「煉獄の8年を送った場所・・
魔法の水晶群に彼は刺し抜かれ・・」
「激しい痛みに気を失ったり その痛みで目覚めたりと
地獄の苦しみを送った 呪われた地」
「そして彼を救う為に身代わりの呪文を唱え犠牲となった
もう一人の火竜王(サラマンデイア)麗しき異母兄妹のテインタル王女が
死んだのも この場所だ・・」
「彼女の場合は呪いの入れ墨のせい身体が弱っていたが
でも・・もう2年・・生きると・・」
「2年もこの状態で生きて死ぬのは嫌だと殺して欲しい言ったので」
「彼女に まず痛みを感じさせぬ麻痺の魔法かけ」
「魔法のナイフで彼女の首筋を斬り
殺したという・・」
「その後で気を失った彼を片腕の王リアン様
2番目の妻でもあったアルテイシア姫が彼を助け出した」
「リアン様達は 彼女の遺体を この水晶群から外す事が出来ずに
テインタル王女の髪を 葬儀の儀式と埋葬用に ひと房のみ残して
遺体は 魔法で塵(ちり)に還された・・・」
「・・・この場所も二人の力でも 破壊出来ずに封印された・・」ルナ教授
「呪いの魔法の水晶群に 8年間 火竜王は魔力も命も吸い取られて・・
・・数か月後・・」
「黄昏の黄金の時間 雪花の花びらを見ながら火竜王・最後の竜の王は死ぬ・・」
「魔法の傷だったので・・出血は止めたものの
傷口は完全には塞げずに
当時の我々の先祖達の外科手術も
おこなったが・・すぐさま繋いだ縫った糸が千切れた」
「時折 傷口が大きく開き 出血もあったという・・
魔法や魔法薬で抑えたが 痛みも酷かったらしい・・」
「一晩中 苦しんでいた事もあったらしい」
「あの最後の日・・
すっかり あまり動く事も出来ぬ程 弱っていたが
なんと自力で動いてバルコニーの椅子に座っていた・・」
「アルテイシア姫に礼を言い
先に亡くなっていたエルトニア姫が迎えに来た
散りゆく白い雪花の花びらが美しいと言って・・息を引き取った」
「その場にいたのは アルテイシア姫 一人・・」
「姫の泣き声を聞きつけて
後から すぐに同じ名の息子の最後の火竜王アーシュラン様
息子を守って育てていた
最後の白の宗主2つの国の王片腕のリアン王達が来たという・・・
リアン様の傍に他にも もう一人いたと言う説もある・・不明だが・・」
「しかし ようやく辿り着きました やりましたね 教授!」
「ああ・・ステラ教授には負けられん!」
「彼はラッキーだよ あの高名な魔法使いアリステアさんと友達で・・」
「あのアリステア先生と彼の弟子やその友だちの子達は・・
何とお菓子祭りの時に出現した
現世に現れた・・古代の伝説の 白のエルトニア姫
彼女を捜して時を渡り やって来たあの火竜王
最後の竜の王アーシュランや水の女王アルテイシア姫達と遭遇した
危ない処を魔法で 助けられたという・・」
「・・異説であった・・魔法使いのジェンの魔法薬で子供に戻ったという説は
正史に書き換えられた・・少年の姿だから・・彼 本人もそう言った」
「更に追記されたのは
それまでの大人の姿だった頃や本当の子供時代の記憶も失ったという事」
「何でも 白のエルトニア姫と再会した後で
猫耳の我々に魔法で変身して 祭りの踊りの輪に加わり遊んで帰ったという」
「白のエルトニア姫は・・最初 街の広場に変身もせず
古代の服装のそのままの姿で 現れた」
「道を渡って両親の元に行こうとしていた幼い女の子
その子の前に暴走する馬車が飛び出して来て・・」
「白のエルトニア姫は 純白の羽を背中から 出現させて
その白い翼で飛んで女の子を暴走する馬車の前から救いだし」
「それから 暴走した馬車を風の魔法で止めたという話ですね!」
「白黒写真ですが
その時 たまたまいた新聞記者が幾つも写真に納めて
次の日の新聞にデカデカと載っていました・・」
一団の一人・・興奮気味に言う
「その時の話は 今もまだ 騒がれている・・」ルナ教授
「実はな・・今は秘密となっている話がある
学者たちには公然の秘密だが・・」
「最近 発表されて 謎の多くも解明され
忘れ去られた沢山の逸話もまた
歴史の正史が多いに書き換えられ付け加えられた御話・・先日の件」
「先日 発見された時の魔法のオルゴールと・・
アーシュ様達と遭遇した
アリステア先生の弟子とその友達が大いに関係があるんだ・・」
「弟子のリアが魔法のオルゴールに触れた途端
光を発光して 時空を渡る魔法を発動させた!」
「リアと傍にいた友達は
なんと 遥か古代の時代に飛ばされたんだ!」
「時の狭間で あの伝説の時の番人女ケンタウロスのレグルスに救われて
・・そのまま古代の時代の地に渡った」
「4日後・・彼らは 沢山の土産と共に迎えに来たレグルスに送り帰された・・」
「彼らは あの魔法使いの弟子わん子と出会い その後アーシュ様達に
森のわん子の家と黒の王宮に連れてゆかれ
黒の王宮では 当時 白の国の武官として
使節の一人となって 王宮に滞在していたリアン様・・
あの2つの国の王・・片腕の王 最後の白の宗主リアン様とも
食事を共にしたという・・」
「案内された黒の国の王都で魔法画の竜人の老人に面会したり
あの失われた魔法画 白い聖竜とユニコーンと遊んだという・・」
「2枚の絵はすでに巨人族の王が持っていた」
「あの大戦争・・」
「黒の王宮を破壊・・王都を炎の海に変えた・・あの戦・・
黒の王国を滅ぼした・・あの戦争・・」
「生き残った黒の王族は二人だけ・・殺されなかった幼いテインタル王女と・・」
「人質として白の国に滞在していなかった為に生き残った
当時 まだ少年 黒の王子だった
後の火竜王 最後の竜の王アーシュラン様」
「彼は 危うく 巨人族と手を結んだ白の国の者達に 処刑される寸前だったが・・」
「まだ幼い白の王女エルトニア姫が彼を庇い・・
優しい彼女の父王達も手を抜き
城の者達の邪魔をしたせいで 無事に逃げ追うせたという・・」
「その後 リュース公やリュース公の娘であるアルテイシア姫と合流
黒の王国の奪還を始める
・・数年後には側近のタルベリイ様を処刑の危機から救い合流した」
「2人を除く それ以外の全ての黒の王族の皆殺にして
黒の国を滅ぼした大戦争の時に 三枚のうち・・2枚の魔法画は 奪われて
あの巨大な人骨で出来た 異形の巨人族の城にあったので」
「2枚の魔法画この時は なかったが・・」
「リュース公や王宮でのセルト将軍達との会話に・・」
「アルテイシア姫の心を幻惑の魔法で すでに未来の事を知っていた
もし火焔の女王様の異説が正しいなら・・リュース公になった時点で
未来の事をある程度は知ってたはず・・」
「異説 火焔の女王ヴァルジニテ様が時の番人レグルスにより
これからの未来に起こる 最後の黒の王の事を知り
戦乱の時代の終焉 それを成就させる為に
当時のリュース公に全てを告げて 来たる白の国の平和の使者となり
ただ一人 亡国の王子を助ける事を命じられた
口伝としてリュース公の当主のみに伝えられた
その為に もっとも豊かなるシエスタの領地を与えられた
真偽はともかく
シエスタの領地 それにより莫大な富と人材を手にした
黒の国奪還には それらの資金や軍団がなければなしえなった」
「話は戻るが・・・
子供達の為にアルテイシア姫の父親 リュース公が
証拠用にと 日記や覚え書きを ほぼ全て書き写し
更には付け加えも加え・・」
「リュース公ご自身の蔵書から予備があるからと・・数十冊の歴史の本
地理に伝記・・タイトルだけ知られて失われた伝記の本や様々な本」
「あまり解読されてない白の国と巨人族の言語の本も土産にと渡された」
「手記や日記などの各種の写した物 時間がないからと 魔法も使い」
「彼の幻獣に手伝わして・・
彼は母親が白の王族だから 白の魔法にも精通していた・・」
「幻獣を飼っていた・・」
「長い時間をつきあわせるのは 気の毒と言い・・ 弟子の子供達には
アーシュ様と二人の姫達と湖畔に遊びに行くようにしたという」
「写した覚え書きや日記には証拠として ご自分のサイン入れ
土産の大量の本と供に渡したという」
「アリステア先生の弟子・・以前 飴玉を大量に降らせて・・
街が大量の飴で埋まり
街を一部破壊して ケガ人も続出した あの大騒動の犯人では?」
一団の一人
「騒動も多いな・・確かに・・他にも・・色々」
「毎回・・あそこはハローウインの時には
巨大お化けカボチャが暴れているし・・」ルナ教授
「今年の秋のハローウインの時に
その巨大カボチャが暴れる様を見学しようとツアーが組まれるそうですよ
「もちろん 護衛の魔法使いと王国の元兵士のボデイガード付き・・」
「おおっ! それは面白い 私も行こう!ひさしぶりにステラ教授にも会いたい!」
ルナ教授
「私達も一緒に参加したいです まだステラ教授にお会いしてない」
一行の一人 ラルラ教授
「今度 紹介しましよう!
私も まだアリステア先生とは2回しか会ってなくて」
「先日 やっと普及してきたダイヤル式の電話器で
今度 会った時にステラ教授とお食事の約束をしましてね ぜひご一緒に」
ルナ教授
「それは有難い 有難うございます」ラルラ教授
封印の入り口に立っていた一団の一人・・魔法使いの男は言う
「大きなヒビが幾つも入っています・・封印解除の魔法は必要ありません・・
長い月日の間に ここも大きな地震などが数十回ありましたから・・壊れています」
「・・逆に・・再度の封印には 私達の魔法だけでは足りない」
「出来る限りの魔法の仮の封印はしますが・・」
「誰か・・特に白の魔法に精通した魔法使いか
白のリアン様の魔法を得意とする者でも連れてこないと
危険かも知れませんね」
「他には・・あるいは
黒の・・幻惑や時の魔法の黄金の魔法に精通した者か・・」
「・・我々 魔法ギルド(組合)との取り決め通り
立ち入るのは ここの入口付近とその入口付近の中のみ
奥の中 現場には
羽のついた魔法の人形達を飛ばして
最近普及したカラー写真を取り 他にも撮影も・・」
「火竜王 最後の竜の王アーシュラン様と
犠牲になったテインタル王女の
それぞれの血と魔力を吸い上げたという赤い水晶の欠片と
調査などの見比べる為に 廻りの透明な水晶の欠片も回収して
それ以上の事は危険ですので禁止です・・これ一度だけ」魔法使いのシルリラ
シルリラ
彼は今度の調査の全権を 魔法ギルド(組合)から預けられている
「今後は ここは魔法ギルドが管理 封印します
また このような状態になると世界にとっても危険ですから見回りに来ます」
「何せ、この魔法の魔の水晶群を作り出したのは・・」
「二千年もの間の戦乱の時代を生み出し歴代の黒の王達や白の国を治めていた宗主達さえ裏で操った・・暗黒の魔法使い・・追放された神ですから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます