世界グルメ食べ歩き、庶民派王様一家とチヨちゃん

第39話

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ここはハワイ諸島の対岸で明日香王国領オールドハワイである。

すず[ここはまた活気がありますね。カメハメハ大王の木造もあります。元首がアホタンだと国も滅びてしまうわけですね。]木陰のお茶屋に入った。雰囲気が昔の感じである。

オールドというよりいろいろな時代がミックスされたスタイルである。流れている音楽はハワイアンであり、ハワイを題材にした映画のポスターや昔の客船も貼ってある。[すみませんが、ここの経営者ってどんな人ですか。]

[ここに来たことはありませんが、王宮関係者だと聞いています。][運営会社のスタッフが見に来るわけですか。][はい。2週間に1回は来て、チェックをしていきます。]サスケ[こういうところでのんびりするのはいいですね。]

[本物のハワイよりこっちの方が雰囲気がいいね。楽しむためにセットされているから、楽しいんじゃあないかな。]すず[その通りです。得撫島と同じですね。]

ホテルは5階建てエレベーター無しのオールドスタイルである。部屋代は良心的であり雰囲気は1,900年頃のものである。音楽はダイアナが流れている。時代が少し違うが昔のことは一緒である。

犬も事前に確認をして了解を得ている。というかこのホテルの最終オーナーは王様でありどうにでもなるのである。長[私はこういうの好きですね。なんか郷愁を誘うようなみんなの故郷という感じです。]

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オープンラウンジでお茶を飲んでいると弁護士から連絡があり。訴訟の書類が受理されたことと、そのことをマスコミやあらゆる環境活動家に自然保護団体など味方になりそうなところに連絡をするとともに、訴訟を起こした母子を招いてのデモ行進となった。

ニューヨークの目抜き通りである。シュピレヒコールで叫んでいる内容は①40年間も環境汚染をしながらそのままのして、なんにも対策をしてこないのはC国以下だ。②11月の大統領候補者はこの問題に対する返答を明確にしろ。この2点である。

[これでだいたいは成功したのと同じだな。]サスケ[そうです。15兆円いただきですよ。]

大統領及び候補はこの問題に積極的に対処して除染を公約に上げざるを得ないのである。裁判所は否決しても議員立法で除染を決めることはわかっているので、最初からそのような対応になる。

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すず[サムライ弁護士事務所の名前が有名になりますが、面白くなりましたね。王様の技あり1本です。]

”分身の王様一行”がセブ地区隣の本多正芸社長のファッションビルに来ている。

[パリにロンドンそれにニューヨークに東京への出店準備ができたようだな。][はい。売れ筋の見極めもできて大量生産に入っていますので、出店が可能になりました。

それとここの人気の30分でデザインから製品作りまで完了して、洋服にドレスそれにバッグや靴・アクセサリーまで揃えられるコーナーも、各店にこちらのデザイナーを分身して配置します。特にパリでは各ブランドのアシスタントデザイナーを4名ずつのフル稼働にします。

あとは狙っているブランド束ねているメーカーの売り上げと株価を30パーセント下げるタイミングですよね。総合的に見て頃合いだと判断しましたらサスケさんに連絡します。]

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[それで行こうか。すぐに稼働体制に入ってくれ。様子を見て30パーセントの売り上げと株価のダウンを仕込みます。][わかりました。すぐにかかります。]すず[これでブランド店も社員割引の対象になります。]

サスケ[これでいただきのレールに乗りましたけど、わたしは憧れのヘネシーのコニャックが安く手に入ると思うと胸熱ですよ。]ワンワンワン。

[ゴンちゃんもそう思うかな。]ワンワンワン。

オールドハワイの5階建てのホテルにあるレストランでアメリカンステーキを食べている。

すず[昔の味付けみたいで懐かしい感じがします。]サスケ[オールドハワイではなくオールドアメリカという感じですけどね。なんか落ち着いてそれに気軽な感じでリラックスしますよ。]

[肉が少し硬いけど昴にチヨちゃんは食べられるかな。][チヨちゃんも僕も食べられます。少し野性的な味です。]

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王様とサスケと犬2匹でパリの正芸の店に来ている。店内はビッシリと満員である。パリっ娘に評判を聞いてみた。[ここの店は混んでいるけども、なぜ人気があるの。]

[30分で魔法のように何でも作ってくれて、料金もそんなに高くないわ。それに既製品もセンスがいいんで、自分の好みがあればラッキーね。]

シャネ〇やルイヴィト〇の店舗に行ってみたが閑古鳥状態である。売却前のユニシロと同じ雰囲気である。サスケ[今は売り上げと株価は30パーセントダウンになっていますが、追加の20パーセントダウンで鬼の50パーセントダウンにしますか。どこも援助をしてくれない設定ですので見ものですよ。]

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[そうだな50パーセントダウンにしてみるか。”ウッ”]っと気を入れた。あとは陶芸店で異次元カメラを見ているだけである。

50パーセントの売り上げと株価の下落で株主からの厳しい追及もあり、記者会見でもしどろもどろである。[すずさん。長兵衛さんに言ってブランド会社の調査書を持ってくるようにしてください。][はい。わかりました。]

[まとめていくらの評価でしたか。][今は半値の7兆5千億円ですが、少し待てば6兆7千億円で買えるはずです。どこからも助けがありませんから。][キャッシュは用意してあるかな。][はい。10兆円まですぐに出せます。][ありがとう戻っていいです。]

真田首相と竹中半兵衛がやってきた。[どうもご苦労様です。シャネ〇やルイヴィト〇など大手ブランド4社を束ねている会社が不振になって、50パーセントの株価評価になっていますので要請があれば6兆7千億から7兆5千億円で買おうと思っています。

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[そこで人事の相談ですがまず、超能力で今の人員をこちらになじむようにセットですね。]

竹[それしか方法がありません。あとは定期的に本多正芸と経理班を巡回させることですかね。]真[その通りです。とりあえずはそれで可能です。それにしてもよくブランドの本丸に切り込みましたが、正芸ならうまくまとめていきますよ。]

本多正芸がやってきた。[ご苦労さん。パリの店を覗いてきたけれどずいぶんと賑やかでしたね。][はい。たいへん混み合っています。][売り上げと株価を50パーセントにしましたので、こちらに買取りの話がそろそろくるはずです。人事は超能力で調整をして昇格になります。それと正芸さんと経理班が定期的に巡回をするようになります。]

[それで結構ですが、総合的に管理するチームをブランドを束ねている会社に送り込んでください。そうでないと何が何だか分からなくなります。][わかりました。そのようにします。]

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3日してから予想通りに先方のブランドをまとめている会社の会長と社長がやってきた。

[どうもいらっしゃいませ。どうぞおかけになってください。買収のお話ですか。]

会[そうです。ご覧のように大不振で行き詰まりました。四ブランドの株60パーセントに経営権の全面移譲で7兆5千億でお願いしたいのですが、相場が下がりましたのでこの金額になりました。]

[ご事情は分かりますがその金額を各方面に提示されても結果が出なかったので、こちらにお越しになられたのではないですか。6兆7千億円でしたら調印の段取りを進めます。それ以外でしたらこの話はなかったということでお帰りください。]

二人はしばらく目を閉じて上を見ていたが、たがいに頷きあい[わかりました。6兆7千億円でやります。][それでは法務チームのチェックの後に調印になります。どうぞ、よろしくお願いします。][連絡をお待ちしています。]