第27話

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直江山城守がやってきた。直[K国の無慈悲な焦土作戦が効果を上げています。すでにネットショッピングでは1位ですし、2位とは大きな開きがあります。K国内の明日香人経営のクジラ肉を扱った料理店が人気になっています。


それに日本からパクったイチゴやミカンにサツマイモなどの農作物や技術を盗んで作った製品はすべて全滅したり故障をしています。反日運動の激しいものは口がきけなくなったり、脳障害を起こしています。


コンビニはネットで買った方が便利なので、はやらなくなっていますし、パンとレストランメニューも温かいまま配達されて喜ばれています。]

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[わかりました。引き続き好状況を維持してください。][承知しました。そのようにします。]


王様は後ろの方に気配を感じて振り返ると、衝立の後ろに昴におチヨそれに兆助までがちょこんと座っている。[そこで何をしているのかな。][はい。おチヨちゃんが王様の話を聞いて勉強しなさいというものですから、そのようにしています。]ワンワンワン。


[聴いて勉強するのはいいことだけどまだ難しいかな。でも何度も聞いていればわかるようになるかも知れないか。おチヨちゃんいいことに気が付いたよ。]とチヨの頭を撫でた。

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向かいのビルのコーヒー店で活気が出てきたという情報で3人で来てみた。

[なるほど。かわってきたな。コーヒーもうまく入れているぞ。]すず[スターバック〇以上なのはすぐにわかります。]


店長がやってきた。[どうもいらっしゃいませ。][雰囲気が変わったな。賑やかになってきた。]

[はい。一様にコーヒーのおいしさにびっくりしています。そのおかげで何度も来られるようになりましたし、お客様の知り合いの方もお見えになられています。][売り上げはどうかな。][はい。まだこの体制で10日でわずかですので、わずかな伸びですがそれでも30パーセントは上がっています。][たいしたものです。このまま頑張ってください。]

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チヨを連れてガテマラのコーヒー園に来ている。

[仕事は順調ですか。]総支配人[はい。以前の時のお客様がほぼ元に戻りました。それと新規のお客様も増えています。明日香の他の農園のお客さんも呼び込んでいますので、先代のころよりも売り上げが15パーセントほど増えています。]


[そうですか。よく頑張っています。何か変わったことや、気づいたことはありますか。何でもいいですよ。][合気武道の道場が各園ごとに4ヵ所づつできましたので、活気が出てきました。]

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[わかりました。引き続き頑張ってください。]

労働者長屋に昴やチヨそれに警護や保母さんの手を借りて、300人分のお菓子の詰め合わせを配っている。子供や老人など誰にでも渡している。昴は長屋の子供達と友達になっているので快く迎えられている。


ゴマルという3兄弟と特に気が合い、ここにいるあいだはいつもいっしょである。兄弟は姉に長男と次男で7・5・4歳ということである。この長屋のそばにも道場があり、7歳からが正式な入門であるがやる気があれば何歳からでも練習させて、道着も無料で配っている。


長男[昴ちゃんは武道をやらないの、明日香の人はみんなやるんでしょ。][みんなじゃあないけど、ボクは5歳からやることになっているんだ。]次男[この娘もいっしょの仲間。賢そうだね。][私、おチヨ。よろしくね。]


[私はビルマ。お姉さんね。わからないことがあったら何でも聞いて。]

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コーヒー農園の住居にゴマル一家が呼ばれている。父親がギタリストで母親がフラメンコダンサーということで、先々代の園主に2年前まで時たまに呼ばれて芸を見せていたが、先代には一度も呼ばれずに冷や飯を食っていたということである。


娘はギターも踊りも親から習っていて得意だという。[それではお父さんの演奏でお母さんの踊りを見てみましょう。お願いします。]

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見事な演奏で音楽芸術に造脂の深い王様と志野を納得させた。次に母親から娘に代わって踊った。[娘さんも見事ですね。私と妻は音楽の演奏をしますので、分野は違いますがレベルの高いことはわかります。プロとして活躍をしたい気持ちはありますか。]


[ありがとうございます。できれば時々で結構ですので他でやりたい気持ちはあります。ただここの暮らしも捨てたくないので時たまやって収入を得て、またこちらの暮らしに戻るのが理想です。]


[明日香王国のほとんどの会社は私のものですので、ホテルやクルーザーに劇場など活躍の場はいろいろあります。プロダクションのものをここに来させますので相談をしてください。それから娘さんは才能がありますが芸術家というよりも芸能人としてマルチ的に活躍するのに適性がありそうです。


中学を卒業しましたら私が住んでいる王宮で暮らしながら、明日香の学校に行くのもよいかもしれません。本人が望むのならそのように援助をします。]

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父[それはありがたいです。娘もうなずいていますので、中学を卒業しましたらよろしくお願いします。]ゴマル一家は3万円のご祝儀をいただいて嬉しそうに帰っていった。


志野[ギターと踊りは見事でした。とんだ拾い物です][そうだな。あのレベルはあまりいないぞ。]チヨ[昴ちゃん。ビルマちゃんと王宮で一緒に暮らすの。]そんなことわからないよ~。]すず[女の直感は鋭いぞ。はっはっはっ。]




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