第3話 代価に求めしはくちずけ一つ(再調整版)その1

代価に求めしもの・・・


中世ヨーロッパのとある国の修道院での 御話



修道院へのささやかな寄進(彼ら貴族にとって)と他国の花嫁を迎える準備の為に

修道院に滞在する一人の歳若い男爵(バロン)。


控えめで 賢く  とても美しい若者


修道院の人々、巡礼者達の間でも すこぶる評判はよろしかった。


クリスマスを控えた雪嵐の晩に困り事が起きる。


結婚式の準備の為に 修道院へと持ち込む為の宝物が一つ 雪嵐の為に行方不明に

なったのだ。


宝箱に収まってたのは 花嫁に渡す為の代々伝わる家宝の指輪と

金銀の細工と高価な宝石で飾りたてた表紙の聖書


「いやはや 困った事になった」と皆 ため息一つ、二つ

「とにかく雪嵐がおさまらなければ・・」誰もがそう言う


栗毛の少女、平民の幼い娘が一人


口ぐちに嘆く人々の声を耳にする。


少女の瞳は 美しい男爵の姿をいつも探していた。

その姿にうっとりと憧れの目で見めている。



※カクヨム内に置いてますが こちらにも載せてます^^;

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