第10話
気象制御船を作り気象を支配した人間。
人間は、強い。
だけど暴走した気象制御船によって壊滅した人間。
人間は、弱い。
それでも生きる。
人間は、生きるために、世界に
では僕は今、生きるために何をする?
『人間』として。
目を開いた僕は、
あの状況下で、なぜ僕が無傷で助かっているのかなんてわからないし、なぜコウ一人だけがひどい
ただ、沸騰も嵐も、この気象制御船の暴走が引き起こしたのであろうことはわかった。
足元から再びうめき声が届いた。
目を向けると、動くこともままならずに苦しんでいるコウの隣に、
この状況で、僕は今、生きるために何をする?
身をかがめた僕は、腕を伸ばし……コウを
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