24 吉川優は、百合だった、切ない恋の行方は―。

 百合やボーイズラブは、悪いものではない。

 

 むしろ、同性を愛してしまう事は、仕方のない事だ。

 

 

 3月24日 水曜日は、瞳ヶ原高校では三年生の卒業式だ。

 

 

 

 明星先輩も卒業する。 

 


 

 明星先輩は、美術部の部長で、お世話になった人だ。

 

 

  

 卒業式を終えると、美術室へ向かった。

 

 

 

 卒業式あと、部活動のメンバーで最後の集まりをするのだ。

 

 

 

 美術部の人達で集まり、三年生が別れの言葉を一人、ずつ言っていった。

 

 

 

 寂しいような、悲しいような気持ちになった。

 

 

 

 数十分後、僕と、吉川さんと、明星さんを残した、他の部員たちは、帰って行った。

 

 

 

 いつも通り、三人だけが、遅くまで残った。 


 

 

 「先輩、芸大合格したんですね。おめでとうございます。」

 吉川さんは、言った。

 

 

 

 「ありがとう。」

 吉川さんは、嬉しそうに、返した。

 

 


 「おめでとうございます。」

 僕も、祝った。

 

 

 

 「ありがとう。」

 明星さんは、言った。

 

 

 

 「寂しくなるね、君たち二人と、居残りで部活をする時間は、かけがいのものになった。」

 明星さんは、途中、涙しつつ言った。

 

 

 

 「私もですよ。先輩が大好きです。ずっと、いてほしいです。」

 吉川さんは、無理な願いを告げた。

 

 

 

 「ははは。好きでいてくれてうれしいよ。」

 明星さんは、嬉しさと、寂しさの入り混じった表情で笑った。

 

 

 

 僕も、三人で放課後、美術室で静かに絵を描いている時間が好きだった。

 

 愛着があった。

 

  

 

 「ありがとうございました、部長。」

 僕は、深々と頭を下げてお礼を言った。

 

 

 

 「また、どっかで会えるといいね。」

 明星さんは、言った。

 

 

  

 「じゃ、そろそろ、解散かな。」

 明星さんは、立ち上がると、腕を空に向かって伸ばして言った。

 

 

  

 「最後に三人で写真、撮りましょうよ。」

 吉川さんは、スマホを取り出して言った。

 

 

 

 「いいねえ。」

 明星さんは言った。 

 

 

 

 カシャ。

 


 

 いい写真が撮れた。

 

 黒板とキャンバスと、石膏像を背景に三人が、写っている。

 

 僕が左横で、吉川さんが右横で、真ん中に明星さんがいる構図だ。

 

 三人とも、笑っている。

 

 

 

 「じゃ、バイバイ。」

 明星さんは言った。

 

 

 

 「あーあっ。いっちゃったね。」

 吉川さんは言った。

 

 

 

 「うん。」

 僕は答えた。

 

 

 

 「私、実は、明星さんの事、女として好きだったんだ。」

 吉川さんは、言った。 


 

 

 「女としてってどういう意味。」

 僕はきいた。 


 

 

 「百合よ。私、才丸くんの、専属メイドになるとか言っておいて、明星さんに恋に落ちてしまったの。」

 吉川さんは、告白した。

 

 

 

 知らなかった。

 

 そんな素振りは見られなかったし、わからなかった。

 

 

 

 「え。先輩もう、帰っちゃうよ。告白しなくてよかったの。」

 僕は、言った。

 

 

 

 「いいのよ。一生心の中に残しておくわ。キモがられたら厭だし。」

 吉川さんは答えた。

 

 

 

 「もう会えないかも知れないんだよ。」

 僕は、念を押すようにして言った。 


 

 

 「あたし―。明星さんのことが好き。すごく、好きなの。」

 吉川さんは、泣き出した。 

 

 

 

 「まだ、間に合うよ。行ってきなよ。」

 僕は、吉川さんの背中を押した。

 

 

 

 「ありがとう。行ってくるね。」

 吉川さんは美術室から、走り出した。

 

 

 

 数分あと、吉川さんは美術室に戻ってきた、スッキリとした様子だった。

 

 

 

 「フラれたわ。けれど、明星先輩は決して私をキモがったりしなかった。優しく、私の告白を断って、最後にハグしてくれた。うれしかった。」

 吉川さんは、涙を流した。

 

 

 

 「そう、つらかったね。」

 僕は、吉川さんの頭を撫でて言った。

 

 

 

 「才丸くうん。」

 吉川さんは、僕の膝の上に頭の乗っけて来た。

 

 

 

 「なに。」

 僕はきいた。 

  

 

 

 「私は、才丸くんの事も好きなんだよ。」

 吉川さんは言った。

 

 

 

 「明星さんに告白してた癖に。」

 僕は言った。

 

 


 「いわないでえ。だって、明星先輩、かっこいいんだもん。私の憧れで、はじめて好きになった女の子なんだもん。」

 吉川さんは、答えた。

 

 

 

 吉川さんは、百合でもあるが、普通の男の子も好きになるらしい。

 

 


 「私、自分が女の子の事を好きになるだなんて、明星さんに会うまでは思ってもみなかった。入部したての頃は、想像さえしてなかった。才丸くんの専属メイドになるっていった時はまだ、好きになってなかった。」

 吉川さんは、言った。

 

 

 

 「へえ。明星さんが、優の百合を目覚めさせたわけだ。」

 僕は、吉川さんを下の名前で呼んで、言った。

 

 

 

 「うん。」

 吉川さんは答えた。

 

 


 「ご主人さまぁ。」

 吉川さんは、僕の服を脱がして背中をベロりと舐めた。

 

 

 

 「ひぃ。」

 思わず声を漏らした。


 

 

 「お背中、舐め舐めされるの気持ちいですかぁ。ご主人さまぁ。」

 吉川さんは、僕の背中を一生懸命、ぺろぺろしている。

  


 

 「うう。」

 呻き声をあげる。

 

 

 「もっと、気持ちい事してあげますねぇ。」

 吉川さんは、僕の口の中に、指を入れると、中で動かし始めた。 


 

 

 吉川さんの指、美味しい。

 

 

 

 細くて甘い、女の味がするよぉ。

 

 

 

 吉川さんの指は僕の口の中で暴れまわって、舌を摘まんだり、歯茎を擦ったり、頬の裏をゴニョ、ゴニョしてくる。

 

 

 

 口の中が幸せだ。

 

 

 

 「専属メイドの女の子に、お口の中、指で、犯されて興奮してるなんて、変態なご主人様、ですねぇ。」

 吉川さんは、僕の口から指を抜くと、僕の唾液のついた、指を自分の口の中にいれ、なぶり、身体を密着させ、その手で僕の鼻を握ったり離したりした。

 


 

 「ふんがあああ。」

 僕は、思わず、鼻でいきそうになった。

 

 

 

 鼻が気持ちい。

 

 

 

 吉川さんの指についた、唾液が、鼻を刺激し、女の唾液の甘く、とろける香りが、鼻孔をつく。 

 

 

 

 「どう。気持ちい。」

 吉川さんは、いたづらな笑みを浮かべ、目を細めた。

 

 


 ベロり、ぺろ、ぺろ、ジュプ、ジュポ

 

 

 

 吉川さんは僕の顔面を舐め始めた。 

 


  

 目の周りを囲うように、舐められる。

 

 

 

 気持ちいぃよお。

 

 

 

 「気持ちいねえ。我慢せずに、イっていいんだよ。」 

 吉川さんはいたずらに、悪魔の笑みをうかべた。

 

 

 


 僕は、吉川さんに、鼻を食べられ、乳首をコリコリと摘み話され、昇天した。


  

 

 白目をむいてアへアへしていた。 

 


 

 「あーら、イッちゃったのぉ。まだ、終わらないよぉ。イッた後も続けるよぉ。おかしくなっちゃう、ねえ。」

 吉川さんは、僕がもうイって、アへっているのに、乳首を舐めて来た。

 

 


 乳首を噛まれ、舌でベロベロされる。

 

 口に指を入られ、口の中をめちゃくちゃにされる。

 

 

 

 「イッた直後に、おっぱいと、口をせめられて、おかしくなっちゃうねぇ。何度もイかせて、イき狂わせて、おかしくしてあげますからねぇ。ご主人さまが、私の事しか考えられないように、快楽地獄に連れていきますからねぇ。」

 吉川さんは、ドス黒く、紅い笑みを浮かべ、僕の耳元で囁いた。

 

 

 

 耳に吐息がかかり、気持ちいぃ。

 

 

 

 20回以上、何度もイかされ、昇天し、僕は、吉川さんの快楽地獄に、おかされた。

 

 


 サイコーに気持ちい、ドマゾの僕にはサイコーだぜ。

 

 

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