23 谷口さんの、抱える闇、師匠に相談する。

 「え。ハメ撮り動画をネットに公開されたって―。顔も出してですか。」

 僕は、ききかえした。

  

 


 「顔もあそこも、モザイクなしよ。あーあっ。」

 谷口さんは、消沈した。

 

 

 

 「やっちゃいましたね。」

 僕は言った。 


 

 

 「やられちゃいましたよ。乱交してたのよ。彼氏とほかの男たち数人とね。撮られてたなんて知らなかった。中にも出されちゃったし。」

 谷口さんは恨めしそうに言った。

 

 

 

 「サイテーですね。」

 僕は吐き捨てるように言った。 

 


 

 「クズだったわ。アフターピルは飲んだけれど、大丈夫かしら。」

 谷口さんは、心配そうに言った。

 

 

 

 「そういえば、青姦をしょっちゅうしているとか言ってましたね。あれ、本当だったんですね。嘘かと思ってました。」

 僕は、はじめて谷口さんと会った時の事を思い出して言った。

 

 

 

 「あはは。あれも本当よ。ちょっと、性に奔放すぎたのかも。これに懲りて、控ようかしら。」

 谷口さんは、言った。 

 


 

 「控えた方がいいですよ。自分の身体を大事にしてください。自分の身体を大事にしない女はバカですよ。」

 僕は、厳しい言葉を掛けた。

 

 

 

 「ははは。君のいう通りだね。気を付けるよ。」

 谷口さんは、反省した様子で言った。

 

 

 

 「結構再生されちゃってるんだよねえ。私の動画。取り返しつかないや。男の方だけモザイクつけてるしさ。」

 谷口さんは、悔しそうに言った。

 

 

 

 「仕事に支障とかでたらお終いですね。最悪クビとか―。」

 僕は、いいかけて、止まった。

 

 

 

 「ありえるかもね。もし仮に、バレれば、ね。」

 谷口さんは面倒くさそうに、言った。

 

 

 

 「削除依頼は出してますか。」

 僕はきいた。

 

 

 

 「出してるわよ。そもそもモザイクかけないと犯罪で捕まっちゃうしね。はやく、逮捕されるといいけれど。」

 谷口さんは言った。

 

 

 

 と言っても、動画の谷口さんはノリノリで、していた。

 

 レイプというより、共犯といった風にしか見えないのも罪深いところだ。

 

 

 

 プルルルルルルルルル。

 

 

 

 電話の音だ。

 


 

 谷口さんの電話だ。




 「もしもし。はい、はい、ごめんなさい。わかりました。」

 谷口さんは受け答えした。

 

 

 

 「会社の上司からよ。みられてたらしいわ。もうお終いよ。」

 谷口さんは消沈した様子で、うなだれた。

 

 

 

 「仕事探し、どうしようかしら。」

 途方に暮れた様子であった。

 

 

 

 師匠だったらどうにかできるだろうか。

 

 

  

 僕の絵の師匠の神谷 真は、お手伝いの仕事ができる人がほしいと言っていた。

 

 けれど、あの性分じゃ、なかなか募集もかけられず、一人小屋で暮らしているのだ。

 

 

 

 「割のいい仕事知ってますよ。紹介しましょうか。」

 僕は言った。 

 

 


 「あるの。紹介してよ。」

 谷口さんは、半信半疑そうであったが、食いついてきた。

 

 


 次の日12月25日、土曜日の朝10時頃。




 「本当に、こんな辺境の山の小屋に、あの有名なアパレル化粧品ブランドの社長が住んでるっていうの。信じられないわ。別の名義で、有名画家として活躍もしているだなんて―。」

 谷口さんは、未だに信じ切れていない様子で、疑いはすれど、山の麓の小屋に向かっていく。

 

 

 

 「確かに、小屋がある。誰かが絵を描いてるわ。」

 

 

 

 谷口さんは、絵を描く、神谷 真をみつけて言った。

 

 谷口さんの横には焚火がしてあった。

 



 「にしたっていい男ねえ。」

 谷口さんは、神谷 真をみて言った。 


 

 

 「やあ。なんだい。真七瀬くん。今日は、騒がしい女を連れてきたみたいだね。」

 師匠は、僕と、谷口さんを交互にみて言った。

 

 

 

 「どうも、ご無沙汰してます。友達の谷口さんです、師匠の元で働かせてもらいたいらしいですよ。」

 僕は、谷口さんを紹介した。

 

 

 

 「へえ。」

 師匠は、谷口さんをみた。 

 

 


 「はい。どうも、谷口 京子です。24歳です。仕事をクビになっちゃって、別のいい仕事探してるんです。真七瀬くんが、いい働き場所があるって紹介してくれて。」

 谷口さんは言った。

 

 


 「ああ、なるほどね。君、何やらかしたの。」

 師匠は谷口さんをみて、ストレートにきいた。

 

 

 

 「えと、ハメ撮りが流出しちゃいまして。」

 谷口さんは、声を振り絞って言った。

 

 

 

 「ははは。なるほどねえ。確かに、言われてみれば、性に奔放そうな面してるね。でもうちは、そういうの一切ないよ。静かにずっと掃除したり、道具の買い出しに行ったり、僕の手伝いをするだけの仕事だ。つまらないよ。」

 師匠は言った。

 

 

 

 「いいですよ。つまらなくても。時間があるときは、服でもつくろうと思います。私、ファッションに興味もありますし、ちょうどいいです。」

 谷口さんは、言った。

 

 

 

 「服が好きなのかい。」

 師匠は、きいた。

 

 

 

 「はい。」

 谷口さんは答えた。

 

 

 

 「じゃ、ちょうどいいね。ききたい事があったら、きけば、いい、これでも僕は服には詳しい。」

 師匠は、谷口さんをみて言った。

 

 

 

 「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

 谷口さんは深々と頭を下げた。

 

 

 

 あとで、きいた話によると、谷口さんは、もともと、ファッションデザイナーになりたくて、絵の勉強や裁縫をしていたが、社会の波にもまれて、広告代理店に就職し、ずっと、事務作業に追われていたのだという。

 

 

 

 今回の件で、失ったものも多いが、夢に近づけたのかもしれなかった。

 

  

 「ありがとう、真七瀬くん。おかげでどうにかなりそうだよ。」

 谷口さんは礼をいった。

 

 

 

 「いえいえ。それ程でも。」

 僕は返した。




 「ねえ。こっち来て。」

 谷口さんは僕をベッドに連れ込んだ。

 

 

 

 12月25日、午後3時ごろ、山の麓の小屋から帰り、谷口さんの家の中に二人っきりでいる。

 


 

 谷口さんは僕の上に馬乗りになっている。

  

 


 「ふふふ。顔真っ赤にしちゃってかわいい。」

 谷口さんは舌をなぶった。

 

 

  

 ぺろぺろ。 

 

 

 

 腋の下のあたりを、ぺろ、ぺろと舐めてくる。

  

 

 

 気持ちいい。 

 

 

 

 気持ちぃぃよぉ。

 

 

  

 乳首を指で摘ままれ、刺激される。

 

 

 

 「乳首、こうやって、触られるの好きなんでしょ。」

 谷口さんは、僕の乳首を攻めつつ、腋の下を舐めて、イかせようとしてくる。

 

 


 「ほら、イキそぅ。ねえ、イキそぅなんでしょ。9歳も歳の離れたお姉さんに乳首、コリコリ揉まれて、腋の下、ベロベロ舐められて、イキそぅなんでしょ。」


 

 

 チュパ、チュ、チュパ、ジュプ

 

 コリ、コリ、スリ、スリ 


 

 

 「あぁ、イくぅ。」

 僕は思わず声を漏らした。

 

 

 

 「かわいい。情けない声出しちゃってぇ、ほうら、イっていいよぉ。我慢せずに、あへあへしちゃっていいんだよぉ。」

 お姉さんの、動きが加速し、激しくなる。


 

  

 「うっ。」

 

 

 

 昇天し、白目をむいてしまった。 

  


  

 「よく、イけまちたねえ。ご褒美でちゅよお。」

 お姉さんは、イきぐるった僕の、アへアへな顔を素足で踏みつけました。

 

 

 

 いい匂いだ。

 

 

 

 顔が、お姉さんの足で、グリグリされて気持ちぃ、幸せだ。

 

 

 

 サイコーの女だぜ。

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