第28話
「ネム……で、どうかな?」
「……よき……。」
アイドルが尊い存在であることを実感し悟りを開くオタクのような感謝の念を感じる。
両手を絡み合わせるようにして祈るのはサキュバスなのに教会のシスターっぽい。
ひんぬーの需要は薄いのは何故だろうか。
草食系男子が増えているのは母性を求めたマザコンが増えているからではなかろうか。
如実に思うよ。
露出が高いとひんぬーはあまり良く映らないが、真冬のコートとか、浴衣とかさ、良いモノ一杯あるんですよ。
「応援してるよ。」
「……抱っこ……。」
うん、父性に目覚めそう。
イエスノンタッチロリータだっけ、
俺は思春期の高校生らしく肉欲の限りを尽くしたいのだ。
お巡りさんに呼ばれても構わない。
けどそんなことできないです。
マンチキンだもん。
バカなこと考えてるとネムが待ちきれないのかすりすりと寄り添ってきた。
童貞には刺激が強すぎますね。
思わず興奮しちゃいますよ。
たつものはたちませんね。
これが父性ってものなんでしょうか。
暖かいです。
「……む、興奮する……。」
「あのネムさん?」
「これこれ、それは夜までにとっておきんしゃい。」
「そうだぞネム君、君は曲がりなりにも悪魔なのだから昼間にするのは背徳行為として善い行いではある。
しかし、今はその時ではない。
ネム君と大河君の愛の巣が侵略されようとしているのだ。
今は防衛の時だよ。」
「……わかった……。」
愛の巣を守るためなら、女は強くなれる。
というのは昭和の漫画の見過ぎだな。
男女差別って言われたら勝ち目なさそうだけど。
ネムは家を守る母親のように力強い眼をしていた。
うん、母性を求めない風なこと言っておきながら母性欲に目覚めたよ。
ネムは露出度高めの衣装から着替え、バスローブ一つを身にまとい意気揚々と騎士の元へと向かった。
「よく見ておくといい。
魔界最強の対人戦闘種族の力を。」
さっそく、ゾンビモニター越しに騎士たちの姿を見るとネムさんがとてもつない速さで攻撃をかましていた。
ここまで強かったのかと思うほど戦闘要員としてはとても優秀だった。
「ふむ、少々レベルが違い過ぎるので解説しようか。
今騎士たちに行っているのは関節技主体の人間の本能的に刻まれた法則を利用した外し技だ。
合気とかは知ってるだろう。
肩を回したりして相手の動きを制限もしくは操ったりする技術だ。
懐に飛び込みさえすれば、全ては彼女の間合いになる。
騎士たちは剣を使っているが長剣の類だ。
練度が高いのは何人かいるが彼女ほどではない。
すぐに懐に入られてしまうだろ。
君にもこれくらいはやってもらうからね。」
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スライム道
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