第13話 アンデットガチャSSR

アンデットガチャSSR


「ええ、あなたの眼鏡にかなわなければ即刻消していただいて結構です。

 私の名前は芽出 大河、あなたに師事しても良いのか。」


「ほっほっほ、構わんよ。

 心に闇が無い。

 己の責務を全うしようとしておる。

 それと儂の名はセオリ。 

 世間では無敵の達人と呼ばれた達人じゃよ。」


自分で達人という人ほど信用ならないと言うがこの人ならどんな生物も倒せそうな気はした。


「無敵の達人の師事を得る私は達人になれますか。」


「愚門じゃのう。

 儂は無敵の達人じゃよ。

 じゃがそれではつまらん。

 幾人か我が流派の達人を調達して、それらを合わせ、我が流派史上最強の弟子を育てる方が面白い。」


弟子は実験台であり、己らを超えるように育て上げる。

自らの道が成功とは限らないことを知っているからこそ、実験台にする。


「ふむ、なるほどなるほど。

 ダンジョンの中に入ったのは久しぶりじゃがまだできて3日と経っておらんとは、中々お主も思い切ったことをするのう。

 ダンジョンマスターは初期投資で儂らのような、モンスターを無限に湧き出る地帯をいくつか形成して掘ったからしにするのが定石だと聞いたがのう。」


「何でそんなことすんだ?」


「それがお主の素か。

 気概があっていい若者じゃのう。

 少々、身体は細いがやる気のある良い素材じゃな。」


「それより師匠、早く教えてくれよ。」


「ダンジョンマスターの定石としか儂は知らんが、

 ダンジョンマスターに選ばれるものは皆、外を目指すと聞いたぞ。」


「どういった方々がダンジョンマスターに選ばれたとか知ってますか?」


ダンジョンマスターに選ばれる基準が異世界人だとしたら、文明レベルはもっと発達していてもおかしくはない。


「儂が知っているダンジョンマスターたちは皆、何かしら事故に遭い死を迎えた者たちばかりじゃのう。

 この世界で死んだ者も居れば別の世界で死んだものもおる。

 しかし、この世界で死んだ者はともかく別の世界で死んだ者たちが一度外に出れば死にゆく者たちが大多数じゃ。」


転生者はすぐ死ぬか。


ダンジョンは転生者の環境に適していると考えるべきか、何も知らぬ土地を生き抜けると判断した無謀さか否か。


俺もここに送った人物にあったわけではないが、

真っ暗な部屋に居たので光を求めて外に出ようと考えていた。


そしてダンジョンを開門してしまったが最後、そのまま討伐されていくのを待つダンジョンだけが残るのかもしれない。


「今はそんなことより、我が流派の猛者たちの生前を思い出させるんじゃよ。

 あやつとあやつじゃ。」


言われた人物に知能付与を行うと見事にSSRが排出されました。____________________________


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スライム道

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